【毎年秋口開催】中兵庫クラシックカーフェスティバル in かすが
第20回 中兵庫クラシックカーフェスティバル in かすが
実行委員会の会長を務める山本勝博さんは、カリーナHTや510ブルといった愛車で各地の旧車イベントを巡ってきた人物だ。全国の愛好家が地元で楽しく集う様を見て、我が故郷でもやりたいと思ったのが、このイベントがスタートするきっかけだったという。丹波市になる前の旧氷上郡春日町時代のことである。
その山本さんの思いに、周囲の旧車乗りが賛同し中兵庫クラシックカークラブが誕生、「地域おこし夢おこし」という高い目標は掲げるが、あくまで自分たちでできる範囲の背伸びしない旧車イベントとして大事に育み続けて20年。毎回会場に入る限界の130台が集い、こうして節目となる記念大会が実現した。
山本さんがこのイベントを企画した経緯をかつてうかがっていた。「軽自動車など馬力のないクルマは、なかなか遠出することができないんです。地元でイベントがあれば、そんな表に出てこない人たちとも集まることができる……」。
その思いはしっかり結実し、このイベントでのみ出会える旧車乗りも少なくない。
そんな地域密着、素朴な愛好家が多いためか、関西では数少ないノーマル車中心のイベントとしても成長したのが「中兵庫」の大きな魅力となっている。
「人と人、人とクルマの交流の輪の拡大」という山本さんの願いどおり、会場は毎年穏やかで朗らかな空気に満ちている。
そんな山本さんももう80歳になると話すが、黒豆や松茸にも劣らない丹波のこの財産を、引き続き守り続けてほしいと願うばかりである。
国産旧車が多い中、異彩を放ったシトロエン・トラクション・アバン(1953年式)。モノコック&前輪駆動という屈指の名車。
このセリカ1600GTを幼稚園の送り迎えにも使うという石橋友望さん。「安心して乗れる旧車ですよ」。
ライフやNに乗り続けてきた清水 拓さんが「普通車にも乗ってみたくなって」と3年前に入手したシビックRS。「とても完成度の高いクルマです」。
向根忠夫さんのスバル360は左ハンドルの北米仕様。リヤウインドーがガラスのほか、ワイパーの向きや細部が日本仕様とは異なる。
「この時代のマツダ車が好き」という三木雅彦さん。特にこのファミリアは「目が楕円形なのが気に入ってます」。
和歌山から来た谷畑直哉さんは大のサブロク好き。
31歳の若さにして、このフェローMAXバンのほか10台ほど所有。
非常に珍しいランチア・モンテカルロは高田 肇さんが26年前から乗り続ける。「ちょっとした不具合は故障とは思いませんよ」。
コロナが2台並んだ。右のHT1800SL(’80年式)は松井輝明さんが結婚と同時に新車から乗り続ける。左の1700SL(’70年式)は石川から参加の松下裕二さんが知人から今年譲り受けた。「長距離でも快適です」。
自ら全バラしてコツコツ再生した極上のキャロルに乗る上月 章さん。自作クーラーも装備するが、最近デフをハイギヤード化してますます快適に。
大塚五十二さん自慢の1962年式スズライトTLA。
なんと走行9000㎞の未再生原形車というから驚く。
長野で50年間冬眠していた個体という奇跡の1台。
スワップミートも併催された。
酒屋から放出された骨董品のじゃんけん大会。
中兵庫クラシックカーフェスティバル in かすが
〒669-3168 兵庫県丹波市春日町黒井 会場
電話番号 090-1599-0096(事務局 タカハシ)
FAX 0795-76-0851
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