【価格爆上がり】国産ネオクラシックカーカタログ
【価格爆上がり】国産ネオクラシックカーカタログ
ほんの数年前までは1960~70年代のクラシックカーが人気で、90年代のネオクラシック、あるいはヤングタイマーと呼ばれる世代は底値だったのが一転。異常ともいえる価格高騰を招いた一因は、映画やテレビゲームの影響を受けた海外での日本車人気の高まり。特に90年代半ばまでに造られたR32&R33GT-Rや右ハンドルのA80スープラはアメリカの25年ルール(製造後、車齢25年未満の乗用車に課される連邦自動車安全基準の規制対象外になる)で、日本からの輸出が容易なことも価格高騰に拍車をかけた。
アメリカだけでなくアジアや中東でもジャパニーズスポーツカーの人気は高く、低金利による金余りで「投機対象」になっているのだからタチが悪い。ここしばらく国産ネオクラシックカーの海外流出が止まりそうにない。
R34の高騰につられてR33、R32も上昇中
ケンメリ以降、16年間不在だったGT-RがBNR32となって復活。基本メカニズムを踏襲したBCNR33はホイールベースが延び、車重も重くなったものの走行性能は進化。そして第2世代GT-RラストのBNR34はR33に比べて車両サイズがコンパクトに。世界トップレベルの高剛性ボディやレース活動のノウハウを活用した空力性能の向上、ゲトラグ製6速ミッションの採用などで速さに磨きをかけた。現在の相場は不人気だったR33でも400万円台後半~、R34は最低価格が1300万円~。
スカイラインGT-R (R33)
1995~98年
中古車相場:460万~1700万円
[発売当時価格]
478万5000~529万円
スカイラインGT-R (R32)
1989~94年
中古車相場:420万~1700万円
[発売当時価格]
445万円
スカイラインGT-R (R34)
1999~2002年
中古車相場:1300万~3600万円
[発売当時価格]
499万8000~599万8000円
高値安定のターボ。雰囲気重視ならNAモデルもアリ
国内ではGT選手権での活躍ぶりが記憶に残るが、アメリカでは映画「ワイルドスピード」の影響もあって人気が高く、右ハンドルの国内仕様でも25年ルールが適用される年式は海外流出が止まらない。ツインターボのRZ系は500万円~、NAのSZ系でも300万円台~。RZ系でフルノーマル、走行距離の少ない物件だと1000万円オーバー。
トヨタ スープラ(A80)
1993~2002年
中古車相場:300万~2200万円
[発売当時価格]
290万~455万円
長く乗るなら2.5ℓターボ搭載車がオススメ
セリカXXの流れをくむ、ロングノーズ、ファストバックスタイルにリトラクタブル式ヘッドライトの組み合わせ。着脱式ルーフを採用したエアロトップや、ワイドボディの3.0GTターボリミテッド、280馬力の1JZGTE型を搭載した2.5ツインターボをしのぐ人気モデルが、500台限定の3.0GTターボA。ターボAは600万円オーバー、ビルシュタインショックやトルセンLSDを標準装備する2.5GTツインターボRは250万円~。
トヨタ スープラ(A70)
[発売期間]
1986~93年
中古車相場:100万~850万円
[発売当時価格]
200万9000~353万7000円
初期型ベースグレードのATなら手が届くかも
ホンダ渾身(こんしん)のミッドシップスーパーカーだが、爆上がりしているEK9のシビックタイプRなどと比べると、意外にも中古価格の変動は少ない。初期型NA1のベースグレード・ATの底値が500万円ぐらい、MTはATから換装したものを含めてタマ数はきわめて少なく、タイプRやタイプS、タイプTに至ってはプライスを掲げていない「ASK」ばかり。ヘッドライトがリトラクタブル式から固定式になった01年12月以降のモデルは超希少だ。
ホンダ NSX(NA1/NA2)
[発売期間]
1990~2005年
中古車相場:500万~3000万円以上
[発売当時価格]
800万~860万円
めったにお目にかかれないお宝車。価格にも驚がく!
WRCで国産車が輝いていた時代のインプレッサWRX STi(GC8)の人気は根強いが、別格は22B-STiバージョン。ド迫力のブリスターフェンダーをまとうボディにEJ22改エンジンを搭載し、限定400台のお宝モデル。試しに中古車サイトを検索してみたところ、走行6000㎞・3300万円の1件がヒットした。
スバル インプレッサ 1998年(限定400台)22B-STiバージョン
[発売期間]
1998年(限定400台)
中古車相場:3000万円以上
[発売当時価格]
500万円
孤高のロータリースポーツの価値は増すばかり
シーケンシャルツインターボの13B-REWをフロントミッドに搭載し、パワーウエイトレシオは4.90㎏/psを達成。98年の一部改良でタイプRとRSは280馬力に到達し、走りも大幅に洗練された。タマ数は豊富だが大半が何らかのチューニングが施されていて、ノーマル車は少ない。02年にFD3S型の有終の美を飾るべく1500台限定で発売されたスピリットRの中古価格は1000万円に届く勢い。
マツダ RX-7 (FD3S)
[発売期間]
1991~2002年
中古車相場:250万~1000万円
[発売当時価格]
360万~444万円
価格はピンキリだがボディの腐食に要注意
アルトワークス譲りのF6A型直3ターボエンジン(後期はオールアルミのK6A型に換装)をフロントミッドに縦置きした2シーターFRオープン。足まわりも軽では異例の4輪ダブルウイッシュボーンと、バブル時代ならではの凝った造り。メインの中古価格帯は50万円台から100万円台後半と幅広いが、安いものはフロアまわりやフレームが著しく腐食しているものもあるので注意したい。
スズキ カプチーノ
[発売期間]
1991~98年
中古車相場:50万~200万円
[発売当時価格]
145万8000円
不世出の軽ミッドシップは令和でも光り輝く
軽量化のためにボディのアウターパネルすべてが樹脂製で、重量配分を考慮した2シーター&MR 、ボディ剛性を確保するために跳ね上げ式のガルウイングドアを採用するなど、走りへのこだわりは軽随一。95年の生産終了まで姉妹車のスズキ キャラも含めて4000台足らずしか作られなかったので現存数は少なく、中古価格は150万~350万円。
オートザム AZ-1
[発売期間]
1992~95年
中古車相場:150万~350万円
[発売当時価格]
149万8000円
もともとスーパー価格!?
「走る芸術品」の価値はプライスレス
レクサスのフラッグシップとして、デビューから11年を経た現在でも色褪せない和製スーパースポーツ。ヤマハと共同開発した4.8ℓのV10エンジンは560馬力/48.9㎏ mを発揮。6速SMTを組み合わせて0→100㎞ /h加速3秒7のポテンシャルを誇る。CFRP(カーボン繊維強化樹脂)を採用した軽量ボディなど、当時の最先端技術と素材を盛り込んだ。発売時の価格は約3750万円で限定500台(国内165台、海外335台)。中古価格は5000万円オーバー!?
レクサス LFA
[発売期間]
2010~12年(限定500台)
中古車相場:5000万~1億円以上
[発売当時価格]
3750万円
現在、値上がり中!
「東京ヌーベルバーグ」は今もなお色あせず
初代K10マーチをベースにしたパイクカー3兄弟のBe-1、パオ、フィガロ。
91年にデビューしたフィガロのみ唯一ターボエンジンを搭載し、車重増に対応させた。ホワイトの本革シートやおしゃれでクラシカルな内外装は現代でも十分通用する。中古価格は150万円前後が中心。
日産 フィガロ
[発売期間]
1991~92年
中古車相場:100万~600万円
[発売当時価格]
187万円
軽トラの特別仕様車&限定車も値上がり中
WRカラーをまとう「農道のポルシェ」
サンバー発売50周年記念の特別仕様車「WRブルーリミテッド」。トラック/TC 、バン/ディアスをベースに、専用色のWRブルー・マイカや専用ブラックシートなど特別装備を施した。トラック/バン合計で限定1000台だったが、「農道のポルシェ」と称されたRR方式のレイアウトと合わせて、希少価値が高まりつつある。
スバル サンバー WR ブルーリミテッド
[発売期間]
2011年(限定1000台※トラック/バン合計)
中古車相場:80万~170万円
[発売当時価格]
89万9000~140万8950円
値上がり必至!
将来のお宝化は確実!? 買うなら今が狙い目
惜しまれつつ生産終了したものの、良質な中古車を購入するなら今が絶好のチャンス。20年1月のマイナーチェンジ以降のモデルやコンプリートカーのモデューロX、660台限定の無限RAは台数も少なくプレミア価格が付いているが、前期型、特にCVT車の価格はこなれている。
ホンダ S660
[発売期間]
2015~22年
中古車相場:130万~560万円
[発売当時価格]
198万~218万円
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