第三日曜日に集う旧車たち 東京旧車会ミーティング(東京都西多摩郡奥多摩町)
第三日曜日に集う旧車たち 東京旧車会ミーティング(東京都西多摩郡奥多摩町)
【開催場所】東京都西多摩郡奥多摩町 奥多摩湖畔大麦代駐車場
【主催】イスズスポーツ https://www.isuzu-sports.com
(コロナ禍中は要問い合わせください)
旧車の生息する密度という点では、東京西部の多摩地区は全国でも屈指のレベルにあると感じる。天気の良い日曜ともなれば、幹線道路をしばらく眺めているだけで数台に出会うことも珍しくない。
都心部に比べ置き場所に困りにくい環境や、米軍基地などがある文化的な土壌が、人口密度の高い地域で多くのクルマ好きを育ててきたのではないか。
それはさておき、かねてよりイスズスポーツが奥多摩湖畔で主催してきた旧車ミーティングが、近年は盛況の極みにある。毎月の第三日曜日を定例の開催日とし、趣味人たちの間では通称で“ダイサン”と呼ばれている。
愛好家が気軽に集まれる場として、WEB告知のみで参加者を募り、荒天時以外は夏も冬も地道に活動を続けてきた。旧車の密集地である多摩地区のみならず、今や関東近郊から集う、多種多様な旧車たちが会する場となった。
当初のメインだったいすゞ車はもちろんのこと、ハコスカやZなどの人気モデルから、ロータスヨーロッパのような個性派の外車、デメキンスバルやマツダ・シャンテのようなサブロクモデル、ホンダ・シティなどの’80年代車両まで、何を見ることができるのか行ってみなければわからない楽しみがある。
主催とは言っても単なる呼びかけに過ぎず、開始の宣言も解散の号令もないから、参加者たちは三々五々、好きな時間に来ては帰ってを繰り返すのみ。ゆえにトータルの参加台数の把握は難しいものの、天候次第では100台どころではない数が駐車場にあふれ返るのである。路駐の発生には一考を要するが、ここまでの密集度はこの地域ならではの現象ではないだろうか。
現在の台数では少数派になったとはいえ、やはりいすゞ車は主役。
ベレットシリーズも格別のモデルと言える。毎回、数台の参加が見られるようだ。シンプルでふくよかなボディラインが艶やかである。
ハコスカ、Z、ブル、サニー……。日産車はどのイベントでも、参加数で他を圧倒する。その人気のほどが窺えよう。
ハンドメイドだった初代シルビア。隅々まで手入れが行き届いた、極めて良コンディションの個体であった。
残存の稼働台数からすると、もはや希少車の域にある角目の前期カペラ。4ドアセダンのスーパーデラックスが来襲。
コークボトルフロンテのかわいいお尻。快調な排気音を奏でながら去って行った。
後期モデルに比べると、圧倒的に残存の少ないデメキンのスバル360も来た。
こういった車両が潜むのが多摩地区。
どんな旧車や現行車が横に並んでも、その低さが際立つロータスヨーロッパ。徹底的に磨かれ、輝きを放つ車両だった。
ネオクラシックの’80年代以降車も近年はよく見られる。シティは当時、爆発的に売れたはずだがどこへ行った?
旧車イベントではお決まりの光景? 無事に帰着できたでしょうか。
自作のキャストホイール(?)やBEETのマフラーなどで武装し、スポークに何かを当てるバタバタという音を立てながら会場を走り回っていた少年。幻覚かと思った。
場所柄、バイクの来場も多い。こちらも多彩な顔ぶれだ。
(コロナ禍中は要問い合わせください)
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