西伊豆 手ぬぐい一本 はしご風呂旅 仁科〜石部〜雲見

 

西伊豆 手ぬぐい一本 はしご風呂旅 仁科〜石部〜雲見

 

コンセプトは「サイト脇が温泉」だったのだが、脳裏に浮かんだのは北海道。

さすがに東京から気軽に出向けないので、手近な場所で似たようなところはないか?

そうだ、西伊豆に露天風呂天国街道があるじゃん!

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雲見の港は、岩の自然堤防で景色がよく、大部分が歩いて渡れる。

大きなスロープは、昔鯨を捕っていたエリアだからだろう。

 

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どれくらいたつだろう、西伊豆の海岸136号線沿いの温泉巡りをするのは。

事の始めは、中学生のころ。父親と夜釣りをするため、土肥から松崎、雲見を攻めていた。

現在の雑誌編集者になってからは、締め切りと校正に疲れ果てた体で同僚編集部員とモーターホームを転がして、露天風呂巡りをしていたのが20年くらい前だろうか……。

新東名、伊豆縦貫と道は変わり、東京から3時間で着いてしまう手軽さに驚いたが、土肥から先はそれほど変化がない。強いていえば、港からまっすぐ上がってくる階段の先に、津波避難場所を兼ねた駐車場が増えた事だろうか。こんなところに時代を再認識してしまう。

さてそんな自分の今回最大の目的は、ヤリイカ。それは仁科漁港の漁協直営の食堂がやっているという話を聞いたから。しかもたっぷり腹いっぱい盛りらしい。

ところが、台風明けの取材時はまだ入荷がなく、スルメイカの丼。どうやら11月から翌3月が旬らしい。

ものすごく残念だったものの、食後すぐ横にある展望抜群の温泉に真っ昼間から入湯し、気分を落ち着ける。


 

 

抜群の眺望が手に入る 雲見オートキャンプ場

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切り立ったがけの上に、オートキャンプサイトとバンガローを施設として持つキャンプ場で、オススメは入浴施設の横にある3サイト。

ちょうど正面に富士山が拝める位置で、天気がよければ朝に輝く富士山、夕陽に染まる富士山と絶景を堪能できるのだ。

雲見オートキャンプ場

 

 

まさに、温泉露天風呂天国の西伊豆

石部温泉平六

地蔵露天風呂

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湯船はかなり大きく立派で、利用料金は無料。

お風呂の周辺では、ちょっと餌付けされているような地域猫が興味津々で寄ってくる。

脱衣所は男女別のしっかりとした建物があり、入浴は水着着用。道路の入り口が少しわかりにくく道もかなり狭めだ。

石部温泉平六 地蔵露天風呂

 

 

なぎさの足湯

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無料で開放されている足湯温泉。湯船?は広く立派で深さもたっぷり。

意外に温度が高めで、大昔は普通にお風呂だったのではないかと想像できる。目の前が大海原、運がよければ富士山を望める絶好のポイントで、駐車場脇にあり立ち寄りやすいのが魅力。

なぎさの足湯

 

 

沢田公園露天風呂

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きちんとした駐車場と管理小屋があり、入浴料は600円。

岩場の階段を上がったところに、男女別々のお風呂で浴槽は小さめ、6名も入るといっぱいになりそうなので、時間を見計らって出かけるのがいいだろう。シャンプーや石けんは使えない。

雲見の隣の小さな入江にあるかなりマニアックな風呂で、波打ち際に浴槽がありその隔絶感と眺望がステキだったのだが、どうやら閉まってしまったようだ。料金徴収も自己申告制でおもしろかっただけに、今後整備され再開することを期待したい。

沢田公園露天風呂

 

 

この旅に出る前、いつものんだくれているワインバルの店長に話を聴く。なぜなら彼は西伊豆町田子の生まれ育ちで、詳しかったので。

彼によれば西伊豆の名産といえば、今や世界の市場に出ているほどのかつおぶし。そしてカツオ塩が昔から超有名なのだ。

お湯で溶くだけで抜群の澄まし汁が出来上がる。寄せ鍋用としても十分なしっかりとした味である。

ところが最近はもっとスゴいモノがあるとのこと。

それはタイ塩。これがバツグンで、しょう油の代わりに刺し身を食べるのにもいいし、だし、澄まし汁としても超優秀。

カツオ塩と合わせ、鶏をブチ込めば、アッという間に極上ラーメンスープの出来上がり。

買ってみた。そして試してみた。本当にスゴい。なぜ1パックしか買わなかったのか後悔したほど。

 

そして海産物は、仁科の漁協直営や雲見の川沿いで風情のある商店で簡単に手に入る。西伊豆キャンプでのBBQに彩りを加え、最高の夜を迎えられること間違いなし。

道すがら思ったのは、思いのほかキャンピングカーがいるなぁということ。きっと自分と同じように、ノンビリゆったり西伊豆を楽しんでいるのだろう。

 

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このエリアは、いそいそと観光するより、ドップリと地域に溶け込むのが似合っているような気がする。確かに朴とつな漁師町エリアなのだが、話してみると一気に打ち解ける。

東京の近くにありながら、田舎の雰囲気を程よく残しているので、どう表現していいのかわからないが妙に落ち着く。


 

 

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だいぶ以前によく訪れ楽しんでいたエリア、それが昔のままいまだ健在なことに感動を覚えつつ、また行ってみようと思う。

意外に見落としがちな西伊豆エリア、そこにはより行きやすくなった日本の原風景がある。

 

 

海沿いに美味しいがいっぱい

沖あがり食堂

時期になったらぜひ食べたいヤリイカ丼は1300円。そのほかにサザエやかき揚げ丼もある。

たまに刺し身が用意されることも。本文中のタイ塩やカツオ塩はココでも手に入る、というより生産地拠点が仁科だ。

 

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イカ様丼は、刺し身

イカが載ったイカス丼と漬けたイカと卵黄で見た目を飾った夕陽丼のハーフ&ハーフで820円。酢飯に盛られる。


 

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食堂横直売所では、おおよそ1つ200円とリーズナブルな価格で角のしっかりしたサザエがいっぱい。


 

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イセエビはキロ6500円。いけすにいる量が半端なく、選びたい放題。ミソ汁にすると絶品だ。


 

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味のついた塩だけでなく、かつおぶしの粉やなまりぶしも豊富。お土産にすればかなり喜ばれそう。


沖あがり食堂

 

 

喜久屋食堂

本来うどん屋さんなのだが、なぜかラーメンが有名。もちろんうどんもうまい。イカスミを使った麺のブラックラーメンやさっぱりしょう油味の海女っぺラーメンは温製と冷製があり価格はどちらも800円。

 

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喜久屋食堂

 

 

煮とこぶしは10個ほど入って2500円。冷凍状態で仁科の漁協直売所で購入。

味はかなりしっかりでお酒に合う。

 

地元のお酒は、松崎の中央にあるスーパーのAOKIで手に入る。

種類も豊富で、地元民もお酒を手に入れるときはここまで足を運ぶらしい。

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