行き当たりばったり 秋田県・象潟を目指す〜新潟県・奥只見〜新潟県・村上〜
行き当たりばったり 秋田県・象潟を目指す〜新潟県・奥只見〜新潟県・村上〜
美味珍味で宴会!新潟県・村上を食す
日本海に出てみると、かなり風車が目立つ。太平洋側ならソーラーパネルによる発電なのだろうが、
冬の雪と年を通じた風の強さが状況を変えているのだなと思いながら走る。
寄り道しながら走った300㎞ほど、初日の寝所は新潟の村上と決め、いかりを下ろす。
その心は、酒を浴びたいから…もとい、うまい酒の肴さかながある有名なところだから。
さっそく街へ繰り出し赤ちょうちんを求め放浪、たどり着いたのは「居酒屋 波具〜BAGU〜」。
ここの肴も抜群だったが、超レア物らしい〝海そうめん〞と店オリジナルの岩ノリたっぷりのラーメンが頭に焼き付けられた。
昼にソバ、夜にラーメン、この先訪れた地にある炭水化物熱烈愛好者として見逃せないものは、ちょっと無理をしてでもおかに放り込んでおこうと決心。何しろ東京とはまるで違うおいしさがそこにあるのだから。それにしても塩引きサケは絶品だね、御飯によし酒によし、日本人が愛し続けるのもわかる。
サバとどっちが人気なのだう、そんなことも頭をよぎるが、食べ過ぎるとけっこうな塩分量か…。
千年鮭 きっかわ
地元観光PRポスターに真っ向勝負をかけるが素材が…。町家の見学は随時可能で、駐車場は店舗前の道を挟んで完備。また、サーモンパーク鮭公園横に村上市観光駐車場が用意されているので、市内見物に利用するといい。
新潟県村上市大町1-20
TEL 0254-53-2213
日本に4カ所開発された油ガス田の掘削リグで現在も操業を続けているのは、新潟県胎内市の沖合4㎞にある岩舟沖油ガス田のみ。
現在は多数の風車が地上に立つが、将来は岩舟沖合2㎞に、44基22万kWの風車が浮かぶ洋上風力発電事業が進行中。
村上から秋田へ岩ガキの産地が点在
今どきの人は、どこへ出かけるにもまずスマホ検索。自分だって相当ネットオタクではあるのだが、行き当たりばったりを楽しむにはそれを封印、だから定休日にぶつかりガッカリする、でもそれも楽しむ。
すると、自己内完結しつつ、ハンドルは新潟の海岸線を北へ北へとゆるゆる寄り道をしながら進む。
JR羽越本線伝いに走っていると、寝屋というところに立派な港を持つ新潟漁協山北支所があり、そこでは今まさに岩ガキの選別中。その大きさに驚きつつ、作業をしている人にいろいろ話を聞くと、どうも年々小さくなってきてはいるようだ。
おそらく、人気が出てきたので捕るのが多すぎるんだろうね。
すぐ横にある「新鮮家」でそれらも食べられるのだが、ここは我慢して最終目的地の象潟を目指すことにした。
台風の関係で撮れるものはと、写真だけは押さえておいたけれど。
桑川駅に併設する道の駅「笹川流れ」は、夕日をテーマにした展望台があり、そこから北方面は海岸線が見事な景勝地
立派な寝屋漁港。隣接する新鮮家でも生・焼きガキがその場で楽しめる。
漁協の中では、それまで自分では見たことがないサイズの岩ガキの選別中。
しかもこれでもまだ小さい部類で、調子がいいときは本当に手のひらより大きなものが手に入るらしい。象潟を前に気分は最高潮に!
それにしても〝岩ガキ〞以外目的を決めていないにもかかわらず、いざ走り出してみると見どころいっぱい。これが日本海側や東北のいいところかもしれない。何しろいい意味で都会化されてなく、旅をする気分がどんどん盛り上がってくるのだ。
もちろん駐車場事情も、極端に観光化されたところなどと違い抜群に状況がよく、キャブコンでも困るようなことはまるでないのだから。
山居倉庫
北前船文化が花開いた酒田には、1893(明治26)年に建てられた土蔵造り9棟の米保管倉庫が現役。収容能力18万俵、夏の高温防止のためけやき並木を配し、表側は白壁だ。
山形県酒田市山居町1-1-20
TEL 0234-24-2233(酒田観光物産協会)
そんなことに気をよくし、次から次へと地元の食事処へ首を突っ込み、日に日に増していく体重…。
旅の後始末に、相当時間が取られそうな気配。でも、そこを気にしては一期一会が楽しめないので無視をする。
というわけで、途中酒田で観光しつつ迷わず有名処へ、もちろんラーメンである。
どうやら酒田には、日本由来のラーメン発祥である来々軒、その味とスタイルが当時の雰囲気が色濃く残る地域らしい。
現在店の名前はお月様にちなんだところが有名で、なぜかワンタン麺が定番スタイルだった。
三日月軒 中町店
あっさりとしているがコクのあるスープと、かなり多めのモチモチした麺がよく合う。組み立てはシンプルだが、飽きはこない。
山形県酒田市中町2-4-7
TEL 0234-22-2162
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