メッキ保護剤「メッキング」で8年間も露天放置のビートル メッキパーツは甦るか!?

15年ぶりに磨くバンパー

 

クロームメッキはデリケートだ。クロームメッキ層に元から存在する微細な穴やクラックは、目には見えなくとも水分の侵入を許し、それがサビの発生に繋がっている。そうした特有の弱点から発生したサビは、早期に対処し、そして保護しないと広がる一方だ。

しかしちゃんとメンテナンスをしてあげれば、その輝きは復活し、長く保つことができる。メッキ工房ナカライの「サビトリキング」と「メッキング」は、メッキの手入れに欠かせないケミカル。「磨きのプロ」がプロデュースした、サビ取り剤&メッキ保護剤として旧車愛好家から支持を得ているロングセラーなのだ。

 

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今回、その効果のほどをよりハッキリ確かめたくて、露天保管(ほぼ放置)のVWビートル(1975年式1303S)を磨いてみた。このクルマは本誌でもおなじみ、得重直純さんのお父さんのクルマだ。

25年前、知り合いの美容師さんから得重さんが5万円で買い取り、それをお父さんに譲渡。

お父さんはこのVWを気に入り、仕事でアメリカに行くたび、現地で購入したパーツを手荷物で持ち帰って来るほど。

さらにプロの指導のもと全塗装まで行ったのだが、病のため逝去。再び得重さが引き継いだ。

’07年まで日常使用していたものの、場所の都合でいつしか露天で保管することになった。

雨ざらしで8年。メッキ類は15年間磨いておらず、点サビが出ている状態。そこでまずはサビトリキングで点サビを除去し、その後をメッキングで保護。磨いていくと、ビートルのメッキ部品は輝きが復活。これを機会にビートル自体も復活させたいところである。


 

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お父さんの形見でもある、得重さんのVWビートル1303S(1975年式)。不動のまま露天保管8年。メッキを磨いてない歴15年。雨ざらしということもあってうっすらホコリも積もる。点サビも出ている。

 

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メッキのサビは「サビトリキング」で取る( クロス1枚付属 。140g 希望小売価格1980円・260g2980円)チューブタイプは適量を取りやすい。クロスに付けてライトリム、バンパーを磨く。これだけでもメッキの曇りと点サビが除去されてキレイになる。

 

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点サビやくすみが目立ったバンパーだが、磨き上げるほどに輝きが復活。ただし根の深いサビまでは落ちない。

 

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メッキを磨いたら、クロームメッキ専用の保護剤「メッキング」でコーティングする(100㎖、史上最鏡クロス2枚付属、希望小売価格5980円)。

メッキ表面の汚れ、油分をしっかり拭き取り塗布開始。付属の専用クロスス(史上最鏡のクロス)に1~2滴だけ付ける。さらに輝きが増した。

 

11-D30_4884バンパーも同様。メッキの輝きに深みが出た。そのうえ保護されるのだから一石二鳥だ。


 

バンパーとライトリムを磨いただけだが、なんだかシャンとした得重さんのビートル。公道復帰を目指したい。


メッキ保護剤「メッキング」

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