野生動物に出会う北海道夏の旅
マイカーやレンタカーで初夏の北海道を気ままに旅するなら、自然の恵みがいっぱい詰まった道東エリアがおすすめ。ここにしかいない貴重な生態系との出会いに胸が高鳴ることだろう。日差しをいっぱいに浴びて輝く平野をひた走り、ゴールの世界自然遺産の知床半島を目指す3泊4日の旅へと出発!
1日目~鹿追・清水・芽室湖畔に生息する幻の小動物ナキウサギ
まずは鹿追から然別湖に足を伸ばしてみよう。十勝北部にたたずむ周囲約13kmの湖周辺には、氷河期から生き残るナキウサギという小動物が生息しているという。ネイチャーガイドの案内で訪れた、然別湖からすぐの駒止湖では「ピチッ」という高い声で鳴く石ころほどの大きさのナキウサギをわずか3mの距離から観察することができた。
2日目~帯広街の中心にある北海道という名のホテル
十勝には北海道が詰まっている。雄大な畑、草をはむ牛、新鮮な野菜、乳製品やステーキをはじめとするグルメ、そして日高山脈と十勝川。その中心となる街が帯広だ。街の中心部にある老舗ホテル「北海道ホテル」には自然林のガーデンがあり、エゾリスや野鳥が自由に過ごす姿を見ることができる。
3日目~中標津レッドリストに名を連ねる猛禽類
道東の深い森には希少種のシマフクロウが130羽ほど生息しているという。中標津の養老牛温泉の宿「藤や」はシマフクロウがやってくる宿としても有名。出没する時間は夜が多いとのこと。庭を映した部屋のモニターを見つめ続けると、暗闇の中にシマフクロウを発見。深夜3時までねばった末の幸運な出会いだった。
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