感動を呼び起こす新展示 トヨタ博物館リニューアル
よりリアルな“自動車絵巻”へと変貌
2019年にオープン30周年に迎えるトヨタ博物館が本館のリニューアルを終え、今年1月から公開が始まりました。
創生期から現代まで自動車の歴史を一望にできる新たな展示は、これまで以上の感動を与えてくれると期待できますね。
リニューアルされた本館3階です。
小さなビートルや日本製軽自動車と向かい合うのは同時代のキャデラック・エルドラド・ビアリッツ(1959年)です。
本館2階黎明期から第二次世界大戦直後
さらに絢爛豪華なモデルが生まれました。
「流線型」がクルマのスタイルを変えたのです。
流線型を初めて取り入れたというデソートのエアフロー・シリーズ SE(1934年)と、それを範としたトヨダAA型(レプリカ、1936年)。
両車が似て非なる ものであることもここでわかります。
1886年、パテント・モートルヴァーゲン(ドイツ)に端を発したクルマ作りが広まり
ベンツ・ヴェロ(1894年・左)やドディオン・ブートン13/4HP(1898年・右)など黎明期の自動車が生まれました。
1908年にフォードモデルT が登場しクルマの大衆化に拍車をかけました。
これはフォードモデ ルAとの競争でシボレーが放った通称ベビーキャデラックことシボレーコンフィデレイト・シリーズ BA(1932年・手前)です。
これに対抗したフォード車がV8エンジンを積むモデル40(1934 年・後方)です。
本館3階戦後のモータリゼーションから今日まで
今回、大幅にリニューアルした3階は日本車に欧米車を加えてよりリアルな戦後自動車史を再現しています。
オイルショック、排ガス規制もテーマに捉えています。
’50~80 年代のレアな日本車も見物ですよ〜。
ゾーン9、「米欧日それぞれの再出発」。終 戦から復興した日本で生まれた軽自動車が並びます。
手前からフライングフェザー(’55年)、フジキャビン(’55年)、ダイハツ・ミゼットが見られます。
スバル 360(‘ 58 年)、三菱 500(‘ 61 年)、トヨタ・パブリカ(‘ 61 年)。
同じく戦後復興のなか小型車を作っていたヨーロッパのメーカーから学んだ日本車たちです。
360ccという独自規格も生まれました。
高度経済成長を遂げた日本にもスポーツカー、スペシャリティカーが誕生しました。
トヨタ2000GT、トヨタスポーツ800、セリカ。
すぐ近くにジャガーEタイプやマスタングを展示するという洒落た演出です。
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