ホンダの運べる電気 リベイド E500

さまざまなライフシーンで活用できる

ホンダの運べる電気 リベイド E500

 

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持ち運びしやすいコンパクトで軽量なボディのポータブル蓄電機が、「リベイド E500」。

趣味やレジャーをはじめとした人々の身近な暮らしのなかで日々使用されること以外にも、災害時など〝万が一〞のときにも役に立つこの製品は、どのような経緯、思想のもとで開発されたのだろうか。

 

 

「蓄電機」という新たなジャンルへの挑戦

電気をいつでも、どこでも、使いたいときに自由に取り出せる「魔法の四角い箱」がLiB‐AID(リベイド)E500。

現在放映中のホンダの企業CM「GVP Power Products」編では、若者に大人気のロックバンド、ONEOK ROCKの演奏シーンにパワーレッドのE500が登場し、野外ライブの電源としても活用できることを訴求している。

 

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リベイドE500を取り扱うホンダのライフクリエーション事業の主力製品は汎用エンジンで、「白い燃料タンクに赤いエンジン」で世界的に認知されている。

小誌読者におなじみのEU9iやEU18iといった発電機もパワーレッドをまとうことから、「リベイドE500は超小型発電機?」と誤解しそうだが、電気を「貯めて使う」ホンダ史上初の蓄電機である。

ホンダの発電機は、1965(昭和40)年発売のE300から数えて50年以上にわたる歴史があり、培われたノウハウや技術は膨大だが、あえてリベイドE500を蓄電機としたのには理由がある。


 

 

機動力に優れた電源が現場で求められていた

きっかけは2011年3月11日に発生した東日本大震災。震源に近い東北地方だけでなく、関東地方でも停電が数日間続き被災地では工事現場で使うような大型の発電機の前に人々が長い行列を作り、携帯電話やスマートフォンを充電する光景を目にしたことだった。

情報収集には欠かせないコンパクトなモバイル機器を、大型の発電機で充電するのは効率が悪い。被災地ではもっと軽くて小さく、簡単に持ち運べる電源が求められていた。

LPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)としてE500の開発を取りまとめた(株)本田技術研究所の中田泰弘氏は「東日本大震災のニュース映像で、携帯電話のような小さな通信機器への充電に列をなしている映像を見たデザイナーが、屋

内でも使える蓄電機を提案したことがきっかけでした」と、プロジェクトが立ち上がった経緯を述懐する。

かくして、「持ち運べる電気」という基本コンセプトは定まった。

ホンダが得意とするエンジン式の発電体を組み込むことについては「燃料が必要になるし、排ガスの問題で〝どこでも使える〞というテーマからは外れるので選択肢にはありませんでした」とのことだ。

 

 

Honda初の発電機「E300」の製品コンセプトはE500にも受け継がれている

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ホンダ初の発電機(市販モデル)E300は、1965年に発売された出力300VAの携帯型発電機。

「大きくて重く、プロ向け」という当時の発電機の概念を覆して新ジャンルを切り拓いたE300へのオマージュも込めて、

「持ち運べる電気」という共通項のあるリベイドE500には、E300のデザイン要素を現代風にアレンジしている。

コンセプトモデルでは給油口を模した充電ソケットを本体上部に設けたが、安全性などを考慮した結果、サイドに移された。


 

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扇風機や電気毛布などの電源として使えるので、車中泊も快適。作動音も気にならないレベルだ。


 

 

持ち運びを可能にしたリチウムイオン電池

燃料にガソリンやカセットガスを使う発電体の代わりに着目したのが、当時普及しつつあったリチウムイオン電池。同容量の鉛電池に比べコンパクトで軽量、長寿命という点がE500の目指すコンセプトと合致した。

コンセプトモデルは「Friendly Cubric Design」というテーマ。発電機50周年のタイミングと重なったこともあり、E300のオマージュとしてモダナイズしたデザインを採用した。

ホンダ的にはまったく新しいジャンルとなる蓄電機のコンセプトやデザイン、スペックの評価を世に問うたのが、「E500プロトタイプ」として出展した東京モーターショー2015。

このときのカラーバリエーションは10色。機械っぽさを極力排したポップなデザインも相まって、女性からの反響も上々。「かスを使う発電体の代わりに着目したのが、当時普及しつつあったリチウムイオン電池。同容量の鉛電池に比べコンパクトで軽量、長寿命という点がE500の目指すコンセプトと合致した。

コンセプトモデルは「Friendly Cubric Design」というテーマ。発電機50周年のタイミングと重なったこともあり、E300のオマージュとしてモダナイズしたデザインを採用した。

ホンダ的にはまったく新しいジャンルとなる蓄電機のコンセプトやデザイン、スペックの評価を世に問うたのが、「E500プロトタイプ」として出展した東京モーターショー2015。このときのカラーバリエーションは10色。機械っぽさを極力排したポップなデザインも相まって、女性からの反響も上々。「かわいい」という声が多かった。

重量は約6㎏で同容量の鉛蓄電池の半分以下だったが、それでも「重い」という意見が寄せられたので、ネジ1本から見直してグラム単位の軽量化に挑んだ。

軽さだけでなく、バッテリーやインバーターなどの電子部品を保護する強度を持たせなければならない。試行錯誤の末に考え出したのが、バスタブ型樹脂モノコックフレーム構造だった。

 

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USB出力端子(2口)と交流コンセント(2口)に対応。スマートフォンなどのUSB充電をはじめ、さまざまな家電製品を使用することができる。


 

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家庭用のコンセントやクルマのアクセサリーソケット(アクセサリーソケット充電器はJN1タイプのみに付属)から充電する。


 

 

全国の「Honda Cars」でも購入可能!

リベイドE500のデビューは2017年9月で、同時期にNボックスがモデルチェンジ。シートアレンジが多彩で車中泊や趣味に活用するユーザーが多く、E500との親和性が高いことからホンダカーズで取り扱うことになった。

 

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E500をホンダカーズで買うことのメリットは、研修会などで確かな商品知識を得たスタッフから、詳しい説明や使い方の提案を受けられること。購入後のアフターサービスも含め、E500を長く使ううえでの安心感が得られる。


Honda パワープロダクツ・ブランドウェブサイト

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