夏旅・夏キャンプは快適じゃなきゃ！〜ポータブルクーラー編〜
全国的に暑い！ ５月で35度Ｃではこの先、真夏を迎えるころにはどうなっているのか!?
そんなときに気軽に持ち運べて、涼しい車内空間にできるポータブルクーラーは、夏場の最強アイテムではないだろうか！
今回はセパレートと一体型の５モデルを実際に使ってみた。
気になるポータブルクーラーを性能別に一挙紹介します！
毎日暑くて、ジメジメした、嫌ぁ〜な季節がやってきた。
近年は国産キャンピングカーを中心にルームエアコンを装備する、またはオプションに設定するモデルが増えている。
もはやそれは必需品になりつつあるが、本体と室外機が大きく専用の配管も必要、駆動するための電源の確保など、ハードルが高い。そこで提案したいのがポータブルクーラーだ。
まず何がイイって、車両の加工や配管の設置は不要で、夏以外の季節はクルマから降ろせるから、車両への負担が大幅に減る。設置場所の自由度も大きく、使用範囲に応じた使い方が可能。
また持ち運べるサイズであることも利点。一体型は持ち運びが容易。
本体と室外機のセパレートタイプでも1人で持てる大きさと重量。
また一体型の場合、ＡＣ１００Ｖではなく専用バッテリーやＤＣ12Ｖ駆動もある。
これまでサブバッテリーの容量などから設置が困難とされていた軽キャンパーや小型バンコンでも、利用できるのだ。
もちろんルームクーラーほどの性能とはいかないが、あくまでも夏場の夜に、快眠できる車内温度にはできる。メーカーによっては「ナイトクーラー」とアピールしているところもある。
室外機・室内機 セパレートタイプは冷えも十分
クレクールV3
昼間のキャブコンでも使える冷房能力
ライトキャブコンにオプションで設定されており、日中の外気温35度Ｃのときに車内温度が28度Ｃになったほどの能力を持つ。今回も車内温度が32.2度Ｃだった１時間後に、24.7度Ｃにまで下がったほど。
吹き出し口も本体上部にあるので、天井まで届いた風が車内全体まで行き渡る。
駆動音に関しては、モーター音というよりも送風音。強弱とも大差なく、耳障りな感じもない。停止後に、室外機側の排水ポンプが２～３分動く。
基本的に室外機と本体は配管でつながっているが、きちんとした手順でガスを遮断すると切り離しも可能。
本体の全面パネルがつやあり黒色の樹脂製パネルでカバーされているので見た目がいい。
それを外すとフィルターが出てくる。
本体での操作のほかに、専用のリモコンも標準で装備。キャブコンクラスではあると便利だ。
室外機の水抜き穴。本体にたまった水をポンプで吸い出し、ここから排出する 配管は３ｍもあるので、室外機を地面に置いても、余裕を持って車内に本体を設置できる。
価格：12万9600円
先駆者的クーラーで持ち運びも楽々
ラ・クール
セパレート型のポータブルクーラーとして、早くからリリースされていた。その本体は軽く、窓から車内に入れるのもそれほど負担にならない。昼間ではなく夜間の利用を推奨しているだけに、外気温が約30度Ｃで車内温度が29.4度Ｃのときは、２度下がるのに２時間を要した。
しかし夕方に外気温25.6度Ｃで車内温度が28.1度Ｃでは、１時間で23.4度Ｃとなった。駆動音は数値ではさほど差がないが、実際には送風がHIGHだと大きく感じた。
風量は２段階、冷房能力は３段階の切り替えが可能。タイマーは４時間で、専用のリモコンも用意されている。
本体は軽いので、キャブの窓からでも容易に出し入れが可能。2019年モデルは本体に取っ手も付く。
配管ホースは1.5ｍなので脚立を使って置いた。オプションでレインモール用アダプターがある。
価格：９万5256円
手軽さとコンパクトが魅力
ゼロブリーズ
ポータブル電源にもなるマルチ性
電源はAC100Ｖのほかに、付属のリチウムイオンバッテリーでも４～５時間駆動する。
バッテリーはUSB電源としても使えるほか、照明やスピーカーも本体に装備。
車内全体を冷やすためではなく、スポットクーラーとしての利用を推奨。風量もあるので就寝時の１人用とするには十分な能力だ。
本体後部に専用の排熱用ダクトパイプがセットできる。
ホースは蛇腹式で外側に垂らすことを考えると、この程度の長さとなる。
冷房と風量、照明にBluetoothスピーカーのスイッチ。
照明は白色のほかに赤の点滅もできる。非常灯代わりになるのだ。
価格：15万9840円
気軽さと高能力のバランスモデル
クレクール３
本体重量とサイズを考えると、バンコンでも何とか置ける。機能も充実しているほか、
首振りも可能で風量も十分ある。駆動音はファンの音よりもモーター音が感じられる。
日中の外気温が28.1度Ｃで車内温度が30.1度Ｃのときに、約２時間後が28.4度Ｃと昼間でも何とか使える能力だ。
付属されるカード型のリモコンは本体に収納される。
除湿や加湿、空気清浄機能もある。エコモードやタイマーも装備。液晶は見やすく、直感的に操作可能。
本体に排水タンクを備えるほか、排水パイプも直接つなげる。
ダクトホースは長いので半分にカットして、それと専用のアダプターで吹き出し口の延長が可能。スポット的に使える。
価格：８万6400円
冷え蔵Ⅱ
クーラーボックスのフタを専用品にした簡易クーラー。
冷媒は氷と水で、ポンプで氷水を吸い上げ、ラジエーターを通して冷却し、
そこに風を当てて冷風にする。ブロック氷は必要だが、本体価格を考えるとリーズナブル。
約２㎏の氷で、風量強では約１時間冷風が出ていた。
約２㎏のブロック氷と急冷のためのバラ氷を10個、水は２ℓ入れた状態。
ボックス内にはまだ余裕があるので、ブロック氷は４㎏程度でも大丈夫。
手前が電動の給水ポンプで奥が排水パイプ。
静音設計なのでポンプの駆動音もわずか。送風は２個
の軸流ファンを使用。最大風量では駆動音が若干気になった。
吹き出し口温度のデジタル表示。
これ単体ではなく、扇風機を併用して使うと効果的だ。
価格：３万4800円（税別）
