車中泊グッズ&ノウハウ(ポータブル洗濯機、リチウムイオンバッテリー)
ポータブル洗濯機(コンパクト全自動温水洗濯機)
1泊や2泊程度の車中泊であれば、着替えをしてもそのまま家に持って帰って洗えるので問題ないが、長期間にわたって旅をすることになると持っていく服だけでは足らず、洗濯が必要になる。
ということで車中泊の初心者ではなく、かなり旅をしている人向けの話になるが、旅先では洗濯が必要になる。
1人旅ならばまだ洗濯する量も限られているが、家族など大人数になるとその量も比例して増えていく。
これまではコインランドリーを使っている人がほとんどだったと思う。僕の場合もコインランドリーを利用していたし、そもそもの洗濯する回数を減らすために、抗菌素材でできているインナーウェアを着るなど工夫をしていた。
そんな車中泊洗濯事情であるが、キャンピングカーパーツセンターのCAMFYブランドより、コンパクトなポータブル洗濯機が登場した。しかも温水を使って洗う全自動洗濯機である。
ポータブル電源との組み合わせで電源は確保できる。水も別売りのポンプキットを使うことで車載ができるようになっている。あとは車載する場所だが、ある程度の大きさのあるクルマであれば問題ないはずである。
車載可能な全自動洗濯機。90℃の温水洗濯もできる
ポンプキット(別売)を使えば車載もOK
通常は水道などのホースから水を取るが、ポンプキットがあれば、ポリタンクなどから水を使えるようになる。DC12Vで駆動するポンプを動かしてポリタンクなどに入った水を汲み出して洗濯機へと水を送ることができるのだ。
温水90℃の除菌洗濯も可能
内蔵のヒーターによって水が温められて温水洗濯が可能。温水洗濯によって除菌することができ、生乾き臭をなくすことができる。温度は35℃、40℃、60℃、90℃から選べる(選択コースによって異なる)。
約5.0ℓの水量、最大920Wを消費する
少ない水で洗濯できるとともに、消費電力は最大で920Wなので大容量のポータブル電源があれば動かすことができる。ミニバンなどに車載することは難しいが、小型のキャンピングカーなどで旅をしながら洗濯が必要ならば装備する価値はあるだろう。
旅の間の洗濯事情は……。
3カ月以上の車中泊旅に出かけたことがあるが、洗濯は旅の途中にあるコインランドリーを使っていた。洗濯の頻度は1週間に1度くらいのペースだった。
しかし、ちょうどいい場所にコインランドリーがあることは少なく、また洗濯している間はずっとコインランドリーの駐車場にいることになってしまう。せっかくの休みを利用した旅である場合、洗濯機がクルマにあれば無駄な時間がなくなる。
リチウムイオンバッテリー 充電コントローラーセット
最近はポータブル電源が数多く出回り、車中泊する人の間でも人気のアイテムになってきている。
そんなポータブル電源だが、自ら電気を生み出すことはできないので、どこかのタイミングで充電が必要になる。
1泊程度の車中泊であれば、家で充電してきたものを使っても電気容量は足りるだろうが、連泊となるとやはり充電が必要になる。
そこで長期で車中泊旅に出かける人など、ポータブル電源ではもの足りないと考えている人におすすめしたいのが、ソーラーシステム+リチウムイオンバッテリー+インバーターの組み合わせである。
キャンピングカーにはポピュラーなシステムであり、ソーラー発電した電気がバッテリーにたまるので、天候がよければ自動的に充電してくれる。
ひと昔前はとても高価なシステムであったが、現在ではソーラーパネルとリチウムイオンバッテリーが安価になってきたおかげで、求めやすくなった。
昨今のリモートワーク、ワーケーションなど車中泊しながら好きなところで働くなんていうことを考えている人にも、自然エネルギーを利用した電気のシステムはぴったり。また万が一の災害時にも威力を発揮することは間違いない。
ソーラーシステムを組み込むと車中泊生活はもっと快適になる!
ソーラーパネルで発電された電気は充電コントローラーを介して、サブバッテリーに接続されてたまる仕組みだ。サブバッテリーにたまった電気をインバーターを通してAC100Vに変換
すれば、車内でも家庭用の電化製品を使えるようになる。右図のようにメインバッテリーと接続して充電する場合もある。
ソーラーパネル+コントローラー
ソーラーパネルをバッテリーに接続するには、適切なコントローラーとセットで使う必要がある。オフグリッドソーラーでは、発電量などとのバランスも考えてセットになったものを販売している。
※ソーラーパネルとコントローラーの接続には別途専用延長ケーブルが必要。
インバーター
クルマのバッテリーのDC12V
(DC24V)をAC100Vに変換するのがインバーターの役割だ。100W程度でスマホの充電などに使うレベルであれば、クルマのアクセサリーソケットに接続するタイプがあるが、家庭用電気機器を使うのであれば大容量のインバーターが必要になる。
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