トヨタ・クラウン2000スーパーデラックスを買う前に。
通称クジラ・クラウン トヨタ・クラウン2000スーパーデラックス
昨今、旧型セダンの人気がジワジワと上がってきている。
時代は既に平成28年。
速さを求めるのであればターボ時代のクルマに分があるから、古クルマを選ぶ基準は主にスタイルということになる。
それなら2ドアでなくてもセダンも良い、ということにもなるであろう。
ンネット先端とグリルの間に段差がある通称「クジラ」と呼ばれる独特のスタイル。
デビュー当時は酷評され、セドリック/グロリアに販売台数で負けてしまった。
が、斬新なスピンドルシェイプは他には無いスタイルだ。
全長4670mm、全幅1690mm、全高1420mmと今でも立派なサイズだ。
外から観察すると・・・
部分補修はあるようだが、基本的に塗装は新車時のものと思われる。
しかも傷やムラがつきやすい黒なのに、まだまだ漆黒と呼べるツヤを維持している。
さすがにタイヤは交換されている(むしろ好ましい)が、それ以外はほぼ純正のまま。
いわゆるフルオリジナル状態だ。
正直なところ、古いクルマを手に入れるならフルオリジナルに近いものがベストだと思う。
この時代お約束のコーナーポールはサビ具合から、新車時のオプションかも?と推測される。
それ以外のメッキパーツは丁寧に磨き続けられたことを想像させる状態。
エンジンはセル一発稼働
長めのアイドリングをさせるも、安定してユルユル回っている。
走り出してすぐ感じるのは、何も大きな修復やオーバーホールをしていないな、という点。
もちろん、キャブやブレーキはしているだろうが、エンジン本体や足回りは手つかずのようだ。
柔らかな乗り心地は味がある。
M-C型直列6気筒OHCエンジンは1988ccの排気量から115psと16.5kgmを発生。
直6らしい穏やかなフィーリング。
エアコン、パワステ装備なので運転もラク。
室内を見れば・・・
外観同様、大がかりなレストアとは無縁の、いわゆるいい年の取り方をしている。
部品の欠損はなく、インパネはピカピカではないが清潔。
遊びが増えてしまうと45度くらい切らなければ、蛇角がつかないこともあるステアリングは、まだまだしっかりしている。
コラムシフトもガサツに扱わない限り、ギヤ鳴りすることもない。
ダッシュボードが割れていないことが奇跡的。
おそらく車庫保管されていたのだろう・・・痛みは最小限だ。
西陣織のシートは避けやすく補修が難しい・・・が、致命的に裂けていない状態を保っている。
ベンチシートで乗車定員は6人。
また、クラウンらしくフロントシート背もたれに、シガーライターと灰皿、それにラジオスイッチが装備され、リアシートの快適性を追求している。
いずれも稼働状態。
気になるお値段は?
168万円・税別(1974年式/車検なし/走行距離8万6433km)
専門店に販売車を直撃しよう!
大阪市にあるエヌケー・ガレージにこちらの車は入庫されていた。
得意とするのは’70年代のハコスカ、ケンメリ、S30Z、セリカなどだが、’80年代のソアラ、セリカXX、ハチロクまで幅広く取り扱う。
メンテナンスからチューニングまで対応する。
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