【5月開催】気仙沼オールドモーターズミーティング
【5月開催】気仙沼オールドモーターズミーティング
内湾まちなかに昭和の車とバイクを展示! 聞こえてくる復興の足音
第25回 気仙沼オールドモーターズミーティング
気持ちのいい晴天に恵まれ、70台以上の旧車が集まった第25回気仙沼オールドモーターズミーティング。一昨年までは震災の影響で「せんまや気仙沼街道まつり」の一環として開催されていたが、昨年より気仙沼市の協力を得て、ふたたび地元での開催となった。
当日受付をすれば参加OKなので、気軽に参加できるのが同イベントのうれしいポイント。会場では多種多様な車両が集まっただけでなく、ボンネットバスの試乗やライブイベント、商店街各店の出店などさまざまな催しが行われ、多くの来場者を楽しませていた。
事務局のテントでは「イベントに参加してくれる近隣の旧車オーナーが増えてきているんです。うれしいですね」と顔をほころばせる人も。震災の爪痕は各所に未だ生々しく残るが、旧車乗りが戻りつつあるということが、復興がまた一歩進んだのだと感じさせてくれる。震災を乗り越えたイベントに旧車ファンが集い、仲間との時間をゆったりと楽しむ……。このイベントもまた、震災復興のシンボルなのである。
イベントは当日受け付け。会場への入場待ちの車両がズラリ。
人気の高さが伺える。
石巻クラシックカークラブの代表を務める白戸さんは、15年前に入手したという
PB210サニーで参加。元は白色だったが各所に腐りが発生したので修復し、現在のカラーとなったそうな。
’80年式FXワイドグライドは、クールスの佐藤秀光氏がかつて所有していた車両と同じ仕様で、佐藤氏の公認車両でもある。
奇跡のカローラオーナーである代表の渡部さんは、当日は取材を受けるなど大忙し。もう1台の愛車であるタテグロは現在も好調だ。
宮59のナンバーを維持している’69年式ハコスカGT-Rオーナー様。純正の雰囲気を大事にしつつ、ツボを抑えたいじり方をしていて好感が持てる。
会場で特に目を引いていた、セドリックバンの牽引車両。ボディをバッサリと半分に切り、トレーラーに仕立てているのだから恐れ入る。
会場の一角を占めていたのは、お隣の旧車倶楽部ともいえる石巻クラシックカークラブのみなさん。震災を乗り越え、活動を続けているのだ。
ともにエスハチを長年愛車としているオーナー様たち。
「ほかのクルマにはない乗り味がイイです」「手放せないですよね」と破顔する。ふたりともぞっこんなのだ。
被災から復活したミゼットとデルピス号。今回のイベントでも人気を集めていた。
小笠原幸輝さんの’73年式フェアレディZはフルノーマルかつ走行距離6万9000㎞の極上車。30年以上倉庫で放置されていたものを入手し、大切に乗り続けている。
昭和の車保存会によるボンネットバス運行は今年も大人気。気仙沼市街を周遊していた。
南町紫神社前商店街内には二輪車が展示されていた
ほか、コンサートも開催。震災時、商店街裏手の紫神社に避難して多くの住人が助かったことから名付けられたという。
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