トーナメントで連勝を飾るバスプロが愛用するDIY釣り仕様のハイエース
トーナメントで連勝を飾るバスプロが愛用するDIY釣り仕様のハイエース
ハードルアーのナンバー1アングラーを決定する年間トーナメントを制した折金一樹(おりかねかずき)氏。
"オリキン"の愛称でも親しまれている凄腕釣り師が愛用しているのがこのハイエースです。
さりげなくカスタムした外装や、DIYで利便性を高めた荷室の使い勝手をご紹介します。
バスプロが惚れ込んだ機動力 趣味や「釣り好き」が高じて仕事になる・・・。
〝オリキン〞こと折金一樹氏はまさにこのパターンで、中学生のころにバス釣りにハマり、部活が終わると友人と自転車をこいで地元、房総半島の湖沼や河川を巡ったといいます。
プロのバス釣り師「バスプロ」をなりわいにする今でも、慣れ親しんだ高滝湖や亀山湖など千葉県内のメジャーフィールドを拠点に、バスを追い求めて各地を駆け巡っています。
真のハードルアーナンバー1アングラーを決めるH‐1グランプリで2016、18年に年間優勝を飾り、得意のサイトフィシング(目視できる魚を釣る)や、繊細なルアーさばきが求められるフィネスからパワーフィッシングまでハイレベルにこなすテクニックは折り紙付き。
週末はバスプロとして全国各地で開催されるトーナメントに出場し、平日は初心者からベテランまで個々のレベルに合わせてバス釣りのテクニックを教える「オリキンガイドサービス」を高滝湖と亀山湖で運営しています。
さらに、ルアーブランド「O.S.P」、釣り具ブランド「DAIWA」のプロスタッフとして活動するなど、バス釣り漬けの日々を送っておられます。
地形、水温、天候などフィールドごとに異なる条件に適応させるために30本以上のロッドを積み、レンタルボートに付ける電動船外機(エレキ)を載せ、バスボートもけん引したい……。これらの条件を満たすのが、標準ボディロング標準ルーフバンS‐GLディーゼル4WDでした。
東京近郊のバス釣りの聖地として人気の高滝湖と亀山湖で開催する「ガイドツアー」は、バス釣り歴ウン十年のオリキンがキャストやルアーの使い方からバスの生態・習性まで、バス釣りに必要なテクニックやノウハウを1日ミッチリ教えてくれます。
「オリキンちゃんねる」は毎週金曜更新
積む・引く・休むをこの1台で
バス釣りはオカッパリ、レンタルボート、バスボートの3つに大別できます。
今回の撮影ではレンタルボート(湖のボート屋で貸し出し)に自前のエレキを装着し、フットコントローラーで操船しながらポイントを移動するというスタイルを再現しています。
以前は3列シートのミニバンでトーナメントを転戦していたオリキン。
「タックル(釣り道具)を満載してエレキやその動力源のバッテリーも加わるので、寝床を確保するのがひと苦労でした」とコメントされています。
「バス釣りに適したクルマはないものか」と思案中に、知り合いのバスプロから紹介されたのがフレックス・ドリームのトランスポーターでした。
大人気のダークプライムⅡがベースで、外装はオリジナルの「FDクラシックホイール(16インチ)」を軸に、ジャオスのオーバーフェンダーとスキッドバーでカスタムし、ドアミラーは道端の枝や雑草に触れて傷付きやすいのでラインXを施工しました。
内装はタックルの積載性を最優先に、荷室の仕切りになるベッドキットを装着。
天井まわりはクロスライドのサイドバーに、ホームセンターで入手したスチールパイプを組み自作のロッドホルダーを設置しました。
「既製品で気に入ったのがなかったから」と、木材から削り出して、オイルステインを染み込ませて風合いと木目の美しさを追求したアイテムです。
オリキンがタックルに求める「シンプルで美しく、壊れない」の要件は、このトランポにも貫かれています。
Transporter for the Fishing “ORIKIN” version
フレックス・ドリーム◎釣り仕様トランスポーター 折金一樹バージョン
ベース車:標準ボディロング標準ルーフバンS-GLディーゼル4WD
自宅ガレージは釣りとDIYの製作工房
オリキンの「陸の上の仕事場」は鉄骨むき出しの柱と打ちっぱなしの壁で囲まれたシンプルな空間で、オリジナルのルアーや仕掛けを作る工房と、愛用のバスボートが収まるガレージを併設しています。
リールやロッド、ライン、クリアケースに収められたルアーは「釣具屋を営める」ほどのストック。
木工、鉄の曲げ加工、電工、船外機のメンテまで何でもこなされます。
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