小さな巨人たち 旧車ムツゴロウ
小さな巨人たち 旧車ムツゴロウはひたすらに癒やし育む
レストアが終了してナンバーが付いた2台のMP5。
ベース車の程度はあまり良く無かったことがわかる。
ベージュのほうは、3度もパテを盛り直したという力作だが、スクーター感覚で毎日愛用。
オフホワイトのほうはもっぱら観賞用らしい。
農場の牛小屋(実は自宅ガレージ)でレストアを待つ昭和32年式のミゼットDKA(250ccキック)。 塗装を剥離してみたら、ご覧の通り 茶、ベージュ、緑、ブルーと華やかな塗装歴があることが分かった。
このモデルはドアなしの1人乗りだが、MPシリーズなどはドアがそのまま商店の看板代わりだから、持ち主が代わるたびに何度も塗り重ねられたものも多い。
水道工事のプロだけあって、アーク、MIG、炭酸ガスと溶接機はひと揃えある。もっともミゼットの再生は溶接機よりワイヤーブラシとハンマーが物を言うようだ。
気が向くと奥能登まで往復4時間のドライブに出かける。
仕上げて5年目のスバル360は七尾市でただ一台のナンバー付きK111。
しかし飼われているのはミゼットばかりではなく、ダットサン220トラックや210をはじめ種々雑多。
まるでノアの方舟のようだ。
カタログの文字そのままに「街のヘリコプター」と書かれた奥のミゼットのパネルバン(MPV)は、もともと農家の犬小屋だった。
農場の水飲み場に集まったミゼットたち。カタチになっているものも数えればミゼットだけで20頭はいるようだ。
鈑金を終え、きれいなミゼット色(ごく淡いグリーン)に塗り上げられたMP5のバルクヘッドとノーズカウル部分。
くろがね号ではなく、れっきとしたミゼット。ノーズカウルがないとかなり不気味だ。しかも顔がもう一つ放り込まれている。
初代ダイハツハイゼットかと思いきや、どうもグリルが違う。どうやら昭和38年ころのダイハツニューライン(L50)のようだ。
ハイゼットと同一キャビンに水冷4ストローク800ccを積んでいる。
めったに拝むことのできないトヨペットトラック「スタウト」(RK35A)
昭和32年生まれか。
ホンダT360と、長野で見つけたT360用の雪上クローラ。
外ではゴルフとチェリーXIが放牧されている。よくもまあ世話ができるものだ。
まさに旧車界の畑正憲(ムツゴロウ)。
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