国産クラシックカーをベースにしたこの痛車の秘策
理想への最短での到達法は“やりたいことを明確に”
国産クラシックカーをベースにしたこの痛車は古いことが価値ではあるがそれがすべてではない。さらなる秘策を胸に、いざ夢の大舞台へと挑む!
2019年の痛車ウィークチャンピオンシップ(IWCS)で初めて痛車を目にし「〝好き〞をこんな形で表現できるとは!」と衝撃を受けたしょうサンは、自らも痛車の門をたたいた。痛車のベースは旧車ショップで一目惚れしたという’68年式のダットサンブルーバード。本誌7号にも掲載したデレマスのミステリアスアイズ仕様が初めての痛車だ。「イベントでは人だかりができたが、この頃はクルマがめずらしいという方が勝っていたと思う」と振り返る。
その後、EXPO痛車天国2020出場を前に現在のシャニマス杜野凛世&西城樹里へと仕様変更。大正ロマンのテイストとクラシックカーが馴染み完成度はさらに高まった。ステッカーはボディのパール塗装と両立するためにクリアシートを使用している。しかしEXPO終了後、カットラインの修正や透過度の再調整を行い、同じ絵柄でもう一度貼り直したという。
そのこだわりが実を結んでか、2020年12月のIWCSでは総合優勝を獲得。痛車を始めてからわずか1年での快挙にその要因を聞くと「自分のやりたいことが明確だから」と返ってきた。迷いがないことはこんなにも強いのだ。
優勝の特典の1つがカスタム痛車の祭典「DayDream」への出場権。さらなる大舞台に向けた秘策の準備もぬかりない。彼の快進撃は一体どこまで続くのか!
壊れることもあるけれど愛しいぼくの旧車
和柄のバイナルに、運転席側の凛世は桜、助手席側の樹里はバラの花を飾りつけた。
テーマは大正ロマン。2人の袴&ブーツ姿を見せるため、ステンドグラス風のデザインに全身絵を重ねた。
ドアトリムも和柄であしらっている。
エンジンルームを開けて展示することが多いので再塗装とワイヤータックで演出し、さらにキャラに関する数々のネタを仕込んだ。ここまでやっていると気付いてもらえたらうれしい!
ヒートプレートにはサンドブラストで凛世と樹里の名前を刻んだ。見えるとか見えないとかは余り問題ではない。
オイルフィラーキャップなどに刻印されたロゴ調もサンドブラストで削りだしたもの。
イグニッションコイルにもキャラを貼り、メーカーロゴ風にHCG( 放課後クライマックスガールズ)と表記をいれた。
一見すると純正のコーションプレートのようだが痛車の仕様や凛世と樹里が所属するユニット「放課後クライマックスガールズ」に関する情報などに書き換えられている。
カーステレオなどのインテリアは当時モノ。8トラックカートリッジテープ(ハチトラ)はラベルをシャニマス仕様に貼り替える芸の細かさ。
地元の痛車チーム「WEST SIDE」に加入。ピカピカのカスタムカーが多く、浮くと思ったが「志が同じ」と誘ってくれた。
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