【北東北】みちのく うまいもの図鑑〜ご当地麺編〜

「東北の料理は味付けが濃い」
巷で聞かれるそんな言葉・・・。
しかし、みちのくご当地麺にあっては、その思い込みは肩すかしをくわされる。
はやりの豚骨こってり系や、“ニンニクマシマシ”系とは真逆の志向で、
どれも地域に根ざした素材を引き出そうとするものが多い。
どんぶり内にぎゅっと詰まったみちのくの味・・・
食すればあなたの旅を、より思い出深いものにしてくれるに違いない。

 

名物いわてまち焼きうどん 奈良屋

もっちりした食感の専用麺に町内産食材を3種類以上使用した、
岩手町が生んだご当地グルメ。
ホルモン入りからカルボナーラ風まで、店舗ことに個性豊かな味で展開中。
中でも県道17号沿いのお食事処奈良屋では、特産のキャベツ、生ニンニクにやまと豚を使用した、
ピリ辛ニンニク焼きうどん(750円)が人気。


 

奈良屋

 

 

すごう食堂

昭和30年代に生まれた黒石のご当地麺で、太めの平打ち麺で作られた焼きそばにツユをかけたもの。
ツユとソースの甘酸っぱさが絶妙の味を醸し出している。
現在焼きそばを扱う飲食店は市内に70軒。
中でも弘南鉄道黒石駅前にあるすごう食堂は、創業大正元年、
親子4代にわたって100年近く営業を続ける老舗の食事処。
タマネギの甘みに加え干しエビ入り の天かすが、ツユにさらなる風味をプラス。
懐かしさを感じさせる優しい味わいの一杯だ。


 

小説『津軽百年食堂』のモデルと もなったすごう食堂。
郷愁誘うお店の外観で、雪の重さで曲がってしまった屋根もご愛敬。


 

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すごう食堂のすぐ裏手には観光案内所もあり、数ある焼きそば店の情報なども入手可能。
また、お土産用の焼きそば製 品なども販売中。

 

すごう食堂の焼きそば(500円)。こちらも太めの平たい麺でとっても美味!


すごう食堂

 

 

魚介系超あっさり醤油スープと縮れ麺で大人気 名代三角そばや

昭和初期、羽州街道と増田街道との十字路に、屋台が立ち並んでいたのがそのルーツ。
十文字ICよりクルマで1分の三角そばやは、
陸奥湾の焼き干しと秘伝のタレを使った超あっさりスープで人気の名店(並650円)。
かんすいを使わぬ独特の縮れ麺と絡んで、最後の一滴まで飲み干したくなる。


名代三角そばや

 

 

うま味たっぷりのあっさり塩ラーメン しじみ亭奈良屋

十三湖は、岩木川の水と日本海の海水が入り交じる汽水湖でもあり、
ヤマトシジミの名産地としても有名。
湖畔にあるしじみ亭奈良屋では、あっさり塩味で人気のしじみラーメンが690円にて。
縮れの強い細めの麺は、うま味エキスたっぷりのスープを持ち上げ、すすれば笑顔満面に。


しじみ亭奈良屋

 

 

1杯で2度おいしい 盛岡のソウルフード じゃじゃ麺 白龍本店

うどんのような麺に載せられた特製の肉味噌を、
ネギやキュウリと混ぜながらいただくじゃじゃ麺(中500円)。
酢やラー油、ニンニクを加えることでさらに好みの味を楽しめる。
麺を食べたら肉味噌と生玉子をゆで汁で溶いて鶏蛋湯(チータンタン・50円)に。
個性的なスパイシーさでクセになる味わい。



白龍本店

 

 

喉元を滑り落ちる魅惑のシコシコ麺 ぴょんぴょん舎

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もはや全国区ともいえる盛岡冷麺。
その最大の特徴は強烈な麺のコシとツルツル感。
名店『ぴょんぴょん舎』では麺 の小麦粉に高級馬鈴薯粉を配合。
そのデンプン成分により、あの独特の喉ごしが生み出されている(盛岡冷麺800円)。
コクのあるスープは国産の牛骨と鶏をたっぷり使用。
またキムチは冷麺専用に味を調整して漬け込むというこだわりようだ。
中辛、特辛、激辛と選べるだけでなく、自分で好みの辛さにできる、
別皿(別辛)での提供も可能。

ぴょんぴょん舎

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