異空間を演出する3D痛車
既成概念ぶっ壊しの立体造形車両
前から見たステップワゴン。
ほとんど痛車の要素は感じられないですよね。
しかし、背後に回り込めば様相を一変させてしまいます。
自作成形したディスプレイから浮かび上がるミクを見れば、誰もが思わずカメラを向けてしまうはずです。
固定概念を覆す孤高のチャレンジャーが持ち込んだ、
立体ミクをインストールしたステップワゴン。
異空間を演出する3D痛車をご紹介します。
暗闇から浮かび上がる
痛車乗りが喉から手が出るほど欲するギャラリーの反応が「なんじゃ、こりゃ!?」
その極上の褒め言葉を、無数に浴びたのがこちら、3D痛車です。
痛車界最大の造形物はこのステップワゴンの中にあります。
執拗なまでのコダワリがこの巨像の中に詰め込まれております。
人と違うことがやりたいと常日頃思っていたオーナーは、
実はこの3D痛車のミクで3体目。
今回は、くり抜いたハッチに強化ガラスを取り付け、
ショーウインドウさながらの封じ込め作戦を決行し、
いつでお清潔なミクを鑑賞可能にしました。
加えて、奥行きにも注目です。
CADデータで図面を作成し、各所を鉄骨で補強しています。
まさにドールを1体作った上で車体にインストールするという
アプローチで桜ミク3D痛車を完成させたのです。
「顔は左右対称にするのが難しくて何度もやり直しました」と言うように
最も時間がかかったのがミクの顔だそうです。
瞳は球体プラスチックを使用して液状の樹脂に虹色の紙を浮かべて製作されています。
常人にはまったく必要のない知識・・・ここまで極めております。
歌姫ミクの姿を大きく見せるため、後方極限まで下げてツライチにしてあります。
市販のコスプレ衣装をFRPの樹脂で固めエポキシパテで滑らかな形状に整えています。
エポキシパテは硬化するまでの時間で成形が可能な粘土のようなパテで
プラモ製作などにも使われ造形に向いているそうです。
オーナーの仕掛けはスカートにも。
電流を流すと花びら模様のスモークシートが透明になり、縞々のおパンツがお目見えする仕組みなんです。
CADを使い建造物の設計に近い作業行程を経て今回の3D痛車は完成されました。
完璧なまでに計算されている立体造形痛車は確かな技術と破天荒なアイデア、
そして費やす時間と手間を惜しまないことで成立しています。
手に入れたいもののためには苦労は厭わないという気持ち、それが本当の趣味人たるものですね。
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