群馬の世界文化遺産群を巡る旅
世界文化遺産として登録された富岡製糸場や絹産業遺跡群の今の現状とともに、群馬を巡るクルマ旅をご紹介する。
絹産業遺産群『高山社跡』
養蚕法の改良が行われた地である。清温育(優良な蚕種を生産する養蚕技法、湿度管理に基づく養蚕飼育法)が確立され、ここで指導された卒業生は、全国に派遣され清温育を広めていった経緯がある。
この建物は十数年前まで住居だったようで現在は、内部も公開されており、ボランティアガイドが常駐している。
数百メートル離れた新設の駐車場には大型車3台、普通車23台が駐車できる。高山社までは徒歩で5分ほど。建物前にも駐車場はあるが駐車出来るのが10台ほどなので徒歩で行くのが良いだろう。
世界遺産 富岡製糸場
明治5年(1872年)に創業した日本初の官営模範製糸場だ。現在は近代日本を象徴する建造物として、2014年6月には世界文化遺産に登録された。
現在公開されている建物は倉庫と繰糸場(そうしじょう)のみ。
明治初期に立てられており、屋根の構造にも価値がある。ガラス窓の一部はその当時のまま残っている。
公開されている東繭倉庫の展示物。繰糸器や座繰りの実演も曜日限定で実施している。桑畑の中にカイコがたまに見られるかもしれない。
木の骨組みと、レンガの積み上げを組み合わせた『木骨煉瓦造』で立てられた。
即ち、西洋の技術と日本の屋根がわらが融合された造りとなっている。レンガ一つ一つに、釜によって刻印された屋号が付けられている。
場内のトイレは一ヵ所なので、周辺の駐車場や休憩施設にあるトイレを利用することを推奨する。
駐車場に関しては、大型車対応の上町駐車場(有料)や、上信電鉄上州富岡駅の裏に大型臨時駐車場(無料)がある。
田島弥平旧宅
清涼育(優良な蚕種を生産する養蚕技法)を完成させ、規範となる養蚕建物を発案した、田島弥平の旧宅。個人宅で現在も居住しているが、建物を見ることは可能だ。
建物の見学のみということだが、世界遺産登録勧告当時は、平日でも100人程度、土日は600人も来たと聞く。
駐車場は島村蚕のふるさと公園にある。大型3台、普通19台の駐車が可能。
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