専門店で旧車パーツ、心配ご無用
探す、作る、相談に乗ってくれる 専門店で旧車パーツ、心配ご無用
自社でも部品を製作
国産旧車を維持するうえで悩みのタネとなるのが、補修部品の確保だ。車齢が50年を超えてなお走り続ける
クルマにとって、部品不足は痛手である。なにせ、とうの昔に純正部品の供給はストップ。貴重なデッドストック品はネットオークションで高値が付けられ、おいそれとは手が出ない。最近では自動車メーカーがようやくかつて自社で販売した名車たちの部品の復刻生産を始めてくれたが、それでもまだまだアイテム数は足りない。
そんな部品難にあえぐ国産車オーナーの味方になってくれるのが、THサービスだ。
THサービス代表の平野孝之さん。手にするのはトヨタ・セリカのドア内張だ。
同社代表の平野孝之さんは大学生のとき、フォード・マスタングをレストアしていた。友人たちは1970年代のセリカやカリーナに乗っていたのだが、
部品が無いと悩んでいた。そこでアメリカの部品商などに問い合わせてみたら、結構、日本車のパーツが入手できた。当
初は友人のためにパーツを輸入していたが、旧車オーナーの役に立つのならと2011年にTHサービスを立ち上げた。
パーツのアイテムはトヨタが多い。日産、マツダ、スバル、三菱なども扱うが、トヨタ車用部品のノウハウと品数は圧倒的だ。車種で言えばカローラ、コロナ、コロナマークⅡ、セリカ、カリーナ、クラウンなど。また数年前から自社でパーツを積極的に製作。力を入れているのがウインドーまわりのゴムなど(ウエザーストリップ)。クラブや有志が数をまとめて特注することも可能という。
旧車は壊れるもの、そして部品が無いものと思われがちだが、こんな頼もしいショップがあれば、安心して乗り続けることができるだろう。
セリカクーペ(ダルマ)用リヤウィンドールーバー(価格4万5000円税別)。LB用に続く第2弾として開発、トランクを開いても干渉しないようにルーバーの最下段形状を吟味。
脱着が容易な取付方法を採用。アルミ製本体に半艶黒の焼付塗装仕上げ。現在予約受付中で発売は2020年10月から。
T型エンジン用0 . 50 mmオーバーサイズピストンセット( 価格4万9800円税別)。
2 T-G型用はあるがT型用は無いので製作。別途ヘッドガスケットやガスケットセットも用意できる。
オリジナルアイテム色々
(左から)
■ エンジンガスケットはトヨタ車ならば1960~1980年代車用までほぼ揃う。右ふたつは2 T型用。左端はボア径の小さなT型用で自社で発注したもの。もちろん2 T-G型、18 R-G型用
■ まず入手が困難なトヨタ1600 GT・9 R型エンジン用ヘッドガスケット、ヘッドカバーパッキンも製作した。ヘッドガスケットは2分割タイプ。
■ THサービスで発注・製作した初代カリーナハードトップ用のフロントウインドー・ウェザーストリップ。汎用ではなくオリジナル形状にこだわっている。
THサービスの社屋とパーツストック。部品の適合など、細かな相談にも乗ってくれる。
問い合わせ
THサービス
〒359-0024 埼玉県所沢市下安松591
TEL 042-008-2345 / FAX 042-008-2345
Eメール classicmustang_6473@yahoo.co.jp
営業日 月~金 9:30 ~ 19:30 日、祝 9:30 ~ 18:00
定休日 土、イベント出店時
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