スピードが出ない面白さ、フィアット500D(1963年式)
「ルパン三世の愛車」として日本でも人気のフィアット500。
ここまでキレイな500D(前期型)は珍しい。
外装
ドアが前開きでヒンジが後端に付くこと。
フロントウインドーが狭く、テールランプが小さい。
「nuova」のエンブレムも初期型のもの。
ヌオーヴァは「新」を意味し、先代500(トポリーノ)と区別した。
空冷OHV2気筒エンジンは479ccで出力はわずか15PS。
アバルトのフィン付きヘッドカバーが勇ましいが、ほぼノーマルで信頼性重視。
左下に見えるオルタネーターは強制空冷用ファンと同軸になっている。
内装
スピードメーターしかない運転席は質素そのもの。
当時物のラジオ・・・真空管式が付いている。
灰皿の蓋を開くとETCのカードスロットが現れる。
見事な収まり具合だ。
オーナーより一言 〜購入のきっかけ〜
「小さいクルマが欲しくて、スバル360を見に行ったんです。
するとブルーのコレがあってね。スバルもいいけど、こういう色が似合うのは
やはりヨーロッパ車なのかなと・・・」
現代のクルマと違って乗りにくいことや、クーラーがないことも承知の上。
専門ショップに預けるようになって調子がよくなり、今はほとんど乗り出すときの不安がないそうだ。
「スピードが出ないことも気に入ってますよ。遅いクルマの面白さっていうのかな」
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