~番外編~光と音と混沌のロボットレストラン!
ロボ子との出会い
2015年11月22日に開催されたお台場旧車天国の会場にて、マニアックな展示車両のなかでひと際異彩を放っていた存在、それが「ロボットレストラン」の「ロボ子」だ。会場に展示されていた2台のロボ子は、台座に座って記念撮影できるということもあり、人だかりができていた。
都心では、ハマーにけん引されて「ロボットレストラン」の街宣をするロボ子の姿をまれに見かける。その度にロボットレストランとはいかなるところかと思っていたが、旧車天国での出会いを機に訪問してみることにした。
ロボットレストランは東京随一の繁華街、歌舞伎町にある。公演は基本的に夕方から夜にかけて1日4回開催。事前にウエブサイトで予約したのが正解で、店内にある約150の席は満席だった。そしてそのほとんどを外国人が占めていた。日本人は1割にも満たないくらいという印象だ。ロボットレストランはTOKYOの代表的なエンターテイメントと認識されているようだ。
イッツ・ショータイム!
定刻になりショーがスタート。
店内の中央に通路のような舞台があり、客席はそれを挟むように設置されている。オープニングは楽器隊による勇壮な演奏から始まった。般若や歌舞伎の連獅子のような装いのパフォーマーが登場し、迫力満点の演舞を披露。パフォーマーをのせたやぐらが次々と、そして連結しひとつの舞台となった際は大きな歓声があがったが、ロボ子(ロボット)の姿はまだ見えず…。
ついにロボット登場、そして激しいバトル!
和風の舞台が終わると、幕間にコミカルな寸劇を挟んで「悪のロボットたちに侵略された海や自然を、動物軍団が取り戻す」というストーリーの第2幕が始まった。
ロボット軍団と動物軍団の双方から次々と精鋭が登場し、一進一退の攻防を展開。メタリックな怪獣型ロボットと巨大な神獣との戦いは両軍のボスによる直接対決となり、レーザービームや火炎放射の応酬の末、動物たちが勝利を手にした。
凶悪ロボットや大型の神獣はすべてリモコン操作されたロボット。凝った造形やパフォーマーをのせてうごめく巨大ロボの迫力に、観客のハートはがっちり捕まれたようだった。
話題のイルミネーションダンス
第2幕が終わると、場内が暗転し、光るワイヤー素材を体に装着したダンサーが登場。
曲や振り付けに合わせて色や形を変えるダンサー自身の光に加え、場内各所からレーザービームが照射され、場内はさながら光のステージのよう。
目の肥えた外国人観光客を飽きさせないためにも、ロボット劇場の合間に最新のエンターテイメントを盛り込んだ絶妙なプログラム構成だ。
ロボット総登場のクライマックス
最終幕は陽気な音楽にのって始まった。サンバ風のコスチュームに身を包んだ美女パフォーマーらが自己紹介がてら激しいダンスを披露。やがて音量が増し、舞台袖からはロボットが続々と登場した。観客にはペンライトが手渡され、場内はノリノリの雰囲気に。これぞまさに「ロボットレストラン」の真骨頂だ。電飾に彩られたロボットとダンサーが入り交って練り歩く様子は、さながら「オトナのエレ●トリカルパレード」という雰囲気。その一団のなかに、旧車天国会場で見かけたロボ子の姿もあった! ロボ子は操縦者とダンサーをのせて、本来の輝きを放っているように感じた。
ロボットレストランの特筆すべき点は客席と舞台の近さ。ロボットも美女ダンサーも目の前でパフォーマンスを見せてくれる。和風の演舞、戦闘劇、光のダンス…など、さまざまな演目が上演されたが、どれも目新しさを感じさせるものだった。これで入場料8000円(+飲食代)を高いと感じるか適度と感じるかは個人個人の感覚だろうが、私は金額では表せない高揚感や強い印象を受けた。
光と音に包まれた混沌の空間で体験できる唯一無二のステージを、ぜひご観覧あれ!
※料金や開演時間はホームページを要確認。上演内容は変更になる場合あり
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