憧れの国産GT ハコスカは前期が真骨頂

ニッポン旧車の代表格「ハコスカ」。
あなたが思い浮かべるのはどんなイメージですか?
それが2ドアHTだったなら考え直してもらえたらと感じました。
ノーマルでさらりと乗れる、4ドアこそハコスカの真骨頂なのだと。

HTだけがハコスカにあらず

大人気旧車「ハコスカ」こと三代目スカイライン。
この名前を聞くと、チューニングを施したハードトップばかり注目されがちな昨今、今回は、前期型セダンをイチ押しとしてレポート。

専用設計のエクステリア&インテリアを使用しているうえに、特にGTグレードは、スポーツ走行もOK、ファミリーユースもOKと万能性を有している。

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これぞ、ジャパニーズビューティ

グローレッドという名称の純正色そのままの’70年型2000GT。
前期型でも、この’70年型は、前年より改良されたL20型エンジンを搭載。
整備が行き届いており、価格は400万円(税別)だ。

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液体力学とアートで築かれた 外装のすべて

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’70年型に使用された通称一体型グリル(センターで2分割)。
当時の純正は、アンチモニー製。
バンパーには小ぶりなオーバーライダーが備わるのも’70年型の特徴。

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サイドマーカーやステップサイドモールは、後年式のモノとは異なる’70年型専用品。
タイヤは純正装着品もホワイトリボンタイヤだった。
当時の最高級車の定番である。

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平板型のミラーは優雅なアールを描いたステーにマウントされる。

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’70年型までは車載ジャッキがステッキタイプ(工期はパンタ式)。
なので、リヤバンパーステーにそのための補強がある。

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前年までのL20は130型セドリックのものだったが、’70年型で改良が加えられ、出力がアップしたL20Aとなった。

居住性とスポーツ性を両立する人間工学の傑作 内装のすべて

自動車メーカーの自社品復元事業が活発でうれしい。

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黒とウッドパネルで統一されたインパネは、今日の目で見ると実にモダンで落ち着く。


 

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ロードホールディング性と居住性を両立したシート。
シートベルトは前期型までバックルタイプ。
後期になると脱着はボタン式になる。


 

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前期型の空調スイッチもモダンかつ使いやすい。
風量切り替えは、LOWとHIGTのプッシュスイッチ。


 

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イグニッションキーは’70年型のハンドルロック位置「GARAGE」と表記。

その隣は、パークランプと連動したキーホールを照らす間接照明。


 

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現車は、グローブボックス下のパッケージトレーが綺麗に残っている。

乱暴に扱われた車は、破損や欠損している場合が多いのだ。


 

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ワーナーシンクロを採用した4速ミッションを搭載する。

樹脂製のシフトノブは、ネジ部に鉄製のウェイトを配し、操作性を向上させるなど、実に手の込んだ作りだ。


 

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車検証やちょっとした小物を入れておけるポケットがアクセル脇に備わる。


 

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