ミニ四駆の“大学”が存在した!燕三条ミニ四駆大学とは?
ミニ四駆の“大学”が存在した!燕三条ミニ四駆大学とは?
新潟県三条市にユニークな“大学”がある。その名も「燕三条ミニ四駆大学」。もちろん、本来の大学のような授業や単位などがあるわけではないが、れっきとした学校であるのは間違いない。そんなミニ四駆大学の魅力を紹介!
2014年に閉校となった小学校を利用した三条ものづくり学校。「ものづくり」をコンセプトに、イベントや会社のオフィスなどに使用されている。
ミニ四駆大学は三条ものづくり学校の中に
旧小学校の校舎を利用し、「はたらく、まなぶ、あそぶ」を推進する複合施設の三条ものづくり学校の中に、燕三条ミニ四駆大学(以下・ミニ四駆大学)が創立されたのが2015年。
燕三条の地場産業のひとつである工具生産の周知や発展を目指し、工具とも関連の深いミニ四駆が選ばれた。
大学とはいえ、授業などは行われず、教室にはミニ四駆サーキットと工作スペースが開放されている。ここでマシンを作って走行させ、他のユーザーとの交流も楽しめるという理想的なスポットでもある。
常設コースと工作室が利用でき、工具の貸し出しもある充実の施設
ミニ四駆の楽しさのひとつに、自分で組み立ててすぐに走らせられることがある。
ミニ四駆大学には、かつて教室として使われていたスペースにサーキットが設置され、さらには組み立てや整備を行うエリアも設けられている。加えて工具の貸し出しが行われているのもポイントだ。これは、燕三条の工具造りを啓蒙するというミニ四駆大学創立の目的にも適っている。
初回登録を行って会員になれば、サーキットや工具の利用は無料。しかも会員証は紛失しないかぎりずっと有効となる。開放的なスペースでミニ四駆を満喫でき、他のミニ四駆ユーザーとの交流も楽しめる。そこから学べることも多い。
工作(ピット)スペース。ここで組み立てや整備、マシンセッティングが行える。ミニ四駆大学の利用可能時間は9~17時(月・年末年始休み)だが、毎月第3水曜日は夜間大学として21時まで開放。
校舎3階305号室に常設のミニ四駆サーキット。コースレイアウトは固定ではなく適宜変更されている(画像はそのコースレイアウト)
地元製の工具に加え、東京の「えのもとサーキット」寄贈のツールも使える
初回登録料500円で会員になれば、施設を自由に使用できる。左はその会員証で、デザインからも遊び心を感じさせてくれる。
ミニ四駆レースも実施中!
自分で組み立てたマシンの性能を確かめるのに最適なのがレース。
ミニ四駆大学ではレースも開催されていて、毎回多数の参加者でにぎわっている。
ユニークなのは、ミニ四駆大学常連さんたちによる“生徒会”が大会運営に協力していること。大学側と生徒たちが一体となってレースを盛り上げている。参加には事前申し込みが必要で、レースには特設サーキットが使われるが、常設コースは一般に向けて開放されている。
黒板タイプのボードに書かれたレース案内がいかにも学校という感じ。
レース用の特設サーキット。通常とは異なるコースサイズ&レイアウトでのレースに、参加者たちのセッティング能力も試されるレース開催時のピットエリア。レースに参加できるのはミニ四駆大学会員のみで、レース規定は基本的にタミヤ公式レースに準ずる。
大盛況のオープンキャンパス
実は、ミニ四駆大学の学長はミニ四駆のライキリやアストラルスターのデザインでも知られるプロダクトデザイナーの根津孝太氏が務めているが、その根津氏やゲストを招き、年に一回のオープンキャンパスが大々的に開催されている。
「学長杯レース」をはじめ、燕三条産の工具を使った「組み立てワークショップ」など、さまざまなイベントにも注目したい。
オープンキャンパスの会場は体育館。ご覧のとおり、過去のイベントでは多数の参加者が訪れて学びながらミニ四駆を作り、そして走らせて楽しんでいた。
根津氏(右)とゲストのデザイナー・やまざきたかゆき氏(中央)、JUN WATANABE氏(左)
という“タミヤ三銃士”によるトークショーも催された。
こちらは根津氏が主導した、東日本大震災復興応援企画で製作されたミニ四駆。三条ものづくり学校に常設展示されており、オープンキャンパスの参加者も見学できる。
燕三条ミニ四駆大学
住所:〒955-0844 新潟県三条市桜木町12-38
Tel.:0256-34-6700
利用時間:9〜17時
入場料:無料(施設利用会員登録料:500円)
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