トラベルトレーラーをねらえ!
普通免許でトレーラー
装備は充実のフル装備 完成度の高さは折り紙付き
トラベルトレーラーというと、かなり特殊なイメージが付いて回るかと想いますが、実際はさにあらず・‥。
それを証明するため、さすがにちょっと無理かも…、 と思われるサイズのけん引車を用意して試乗してみました。
理屈さえきちんと理解しておけば基本的には大丈夫といった感想です。
願わくば、けん引車はトレーラーの 2倍の重量、750kg未満のトレーラー なのでけん引車は1.5トン。
パワー的 にも普通に2.5~3lあれば十分なくらいです。
小排気量の場合は、マニュアルミッションかそれに準ずるマニュアル操作ができるものが望ましいですね。
メロード376 Vエディション (トリガ/[フラニス])
インディアナ・RV
ヒッチメンバーは10万円前後
国産車をけん引車にする場合、一番ネックになるのがヒッチメンバーの入手です。
輸出モデルが存在する場合は現地物が意外と用意できるのですが、国内専用モデルの場合それは望むべくもないのです。
この場合はトレーラー販売店で相談し、ワンオフで対応品を製作することになります。
写真のヒッチメンバーはまさにそれで、部材のみで10万円ほどになり、キットと比べると多少割高。
これと比較し、輸入車の場合は、ボディ形状にかかわらずほぼ手に入るはずです。
けん引車のみの950登録でOK
けん引には法律的な後ろ盾が必要で、現在の主流は通称950登録と呼ばれるけん引車側で設定するタイプ。
けん引車の駆動形態、車重、ブレーキ能力でそれは決まりますが、そこに書かれたけん引可能重量はかなり大きいので、実際のそれとは思わないほうがよいかと・‥。
この方法が一番簡単ですが、トレーラー側にけん引車を指定する1対1対応の登録方法も存在し、こちらのほうは輸入車など必要な数字が割り出せないものや、実車での実測で登録する場合に使うことが多いです。
運転が楽しい トラベルトレーラー
連結作業は5分!
主流のヨーロッパタイプは、連結カプラーをつなぎ 灯火類の配線をするだけなので、驚くほど接続時間は短いです。この連結カプラーは前後し、その動きで走行中トレーラー自身のブレーキを作動させるため、けん引車側には特別な制動装置の追加はないです。構造上バックすると自動的にブレーキがかかりますが、これも一定以上で自動解除され、後退も乗車したままできます。
車幅差を解消するミラー
けん引車幅1700mm、トレーラー2100mm。
左右にそれぞれ200mmの差ができ、トレーラー後端までがノーマルミラーでは見渡せません。もちろん法的にも、最後端までミラーで見渡せなければならないので、それを解消するための装備もあります。
多少ぶれたり小さかったりしますが、高速道路での合流や交差点では必需品かと・‥。
1本およそ3000~5000円程度で安全が購入できるなら安いですよ〜。
走行安定性は抜群
今回の組み合わせでは、多少トレーラーが後ろから押してくる感じはあるが、通常走行には影響なしです。
むしろ、後ろ向きに負荷がかかる分、直進安定性は高まるくらいです。
ただし、けん引に適した足まわりかどうかは重要で、今回のけん引車ではリヤサスペンションのスプリングレートを40%高い物に変更し、けん引時の挙動を考えたショックに換装済みとのことです。
けん引移動時の ETC料金は?
有料道路料金はその道路の管理者によるのでまちまち。
今回は、普通車で750kg未満をけん引なので、首都高速道路では普通車、高速道路では1ランクアップの中型車扱いになります。そのほかの有 料道路では、高速道路と同じ扱いになる所が多いです。
残念なことに 中型車では料金が普通車に対し130%になり、休日1000円や平日2000円といった割引料金は適用されないです。ETC登録時に、けん引ありにチェックを入れておけば、自動でけん引時料金となります。
鬼門のバックは上達する喜びとともに
普通免許でけん引できるサイズだと、トレーラーそのものの全 長が6m未満と短いため、バックではトレーラーの挙動が思ったより大きく反応し、大型トレーラーより難しいです。さらに、同じト レーラーでけん引車が大きくなる、もしくはホイールベースが増 す場合もさらに難しくなります。
ところがこれがまっすぐ下げられたり直角に曲げて車庫入れできるようになると、が然おもしろくなりますよね!
肝は、向きがおかしくなる前に早め早めで修正しておくことにあるそうです。
けん引車で出かけられる フットワークが魅力
そもそも日本の市街地はキャンピングカーが入ることを前提にしていない・‥。旅のツールとしてキャブコンはかなり有効だが、現地では駐車スペースなどの点で機動力は乗用車にはかなわないですね。
その点でトラベルトレーラーなら、移動は常にいつもの乗用車なので素早いです。
少人数なら、サイトにグッズも広げる必要がない装備なので、結果的に時間も短縮できます。
必要な装備はすでに設置積み
キャンピングカーとして欲しい装備は、リビングはもとより就寝スペース、調理器具、トイレ。
これに大容量の収納庫やシャワーもあり、写真のエメロード376ではこれらすべてを完備されています。
さらに日本仕様として快適装備も多数用意されています。
これだけの内容で車両重量750kg未満にまとめているのがすごいと感じます。
ファミリーユースでは2段ベッドが子供のお城
子供はなぜか2段ベッドの上段が好き。大人ではちょっと上りづらい1365mmでもヘッチャラ。
自分のスペースができただけで秘密基地化してくれるので、かまうという点でも手が省けます。
夫婦2人などでは必要ないかもしれないですが、ファミリーユースで考えると2段ベッドは超実用性の高い装備といえます。
車幅2100mmがもたらす圧倒的なダイネットの開放感
通常のキャブコンのダイネットは、幅900~1000mmだが、エメロードは幅だけでも1365mm。
車幅が2100mm、室内幅1950mmで、その室内幅いっぱいのベッド展開も可能です。
キャブコンなら 1800mm。この寸法の違いは快適性に直結し、大人6名で座っても開放感があります。
4名だと余裕のスペースです。
さらに、ダイネットの3方向が大型ウインドウで囲まれ、開放感はこの上ないですね。
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