青森県3つの半島巡り★下北半島編

辺境の岬を吹き抜ける、心地よい風に包まれて

まるで振り上げた斧のような形をした下北半島。
先端は陸奥湾を守るように覆いかぶさっており湾内の海は比較的静かなのだ。
一方、波が荒々しい外海は厳しい風景を作り続けている。

 

さすがに大間崎や恐山といった知名度の高い観光地にはバスに乗った観光客もやってくる。
しかし、その他観光地では観光客に出会う頻度が激減する。
気ままに旅するには好都合だ。

 

尻屋崎

下北半島の、東の先端に位置する尻屋崎。
周囲を海に囲まれた一画に建つ真白な灯台が最果ての雰囲気をいっぱいに漂わせている。

 

たくましくも人なつこい寒立馬と触れあえる。
むつ市から北東方面を目指して1時間ほど。
やがて最果てムードがいっぱいに漂い始めたころ、放牧地を示すゲートが現われる。
のどかな草原が広がる中、どこからともなくやってきた人なつっこい寒立馬が出迎えてくれる。 白亜の灯台も人気。

尻屋崎

東通村つくり育てる農林水産課商工振興グループ

 

釜臥山展望台

むつ市の西に位置する、標高879mの釜臥山は下北半島の最高峰である。
展望台からの眺めは最高で、恐山の宇曽利山湖や北海道までもが見渡せる。
その頂上には一帯を管理する自衛隊の施設があるものの、 その少し手前まではマイカーでも進入可能。
展望台からの眺望は素晴らしく、晴れた日の夜にはご覧のような幻想的な夜景を楽しめる。
なお現地には係員が待機しているので指示に従うこと。

釜臥山展望台

 

恐山

比叡山や高野山と並ぶ日本三大連山のひとつ。
境内の標識に従っていけば、やがて険しい地獄の先に穏やかな極楽の風景が広がっていく。
敷地内に数多く飾られている風車は亡くなった子供の、遊び道具としてお供えされたもの。
4ヵ所ある温泉はお清めのためのもので、共同浴場として利用されている。

恐山

恐山RETRIP

 

湯野川温泉 濃々園

下北半島の西海岸・佐井の集落と陸奥湾側のむつ市村井町を結ぶ、 ときにカモシカも出るというワインディングロードの県道46号。
その中ほど、小さな集落の中に川を眺めながら入れる静かな露天風呂がある。
また内湯には青森ヒバがふんだんに使われている。
いずれも湯船は小さいものの素朴な雰囲気が漂っている。

湯野川温泉 濃々園

 

下北半島の西海岸にある、仏が浦を国道脇の展望台から眺める。

 

大間崎

津軽海峡に突き出した下北半島の、そして本州の最北端の地。
高値で取引されることでも知られる大間マグロで一躍有名となり、 岬付近には食事処やお土産屋さん、イカ釣りの体験ができる民宿などが軒を並べる。
また大間の町と函館を所要時間90分で行き来するフェリーが1日2便運航。
青森へ出るより近くて便利だし、クルマがなくても使い勝手がいいため 病院に行ったり買い物したりする生活の足ともなっている。

大間崎

 

下風呂温泉メモリアルロード足湯

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むつ市から延びる線路が大間まで行く予定で、この下風呂でも町の山側を通る計画だったという。
しかし戦争中に建設が中断されたままとなっていた。
そして2005年4月、列車が走る予定だった大間鉄道橋を遊歩道として建設。
同時に温泉を引いて足湯も作られた。
下風呂温泉の町や港を眺めながらの足湯や散策が楽しめると好評。

下風呂温泉メモリアルロード足湯

 

むつ湾フェリー

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下北半島から津軽半島へ繋がるフェリー。
下北半島の脇野沢~津軽半島の蟹田を60分で結ぶ期間限定運航のフェリー。
8月半ばの繁忙期を除き運航は1日2便で冬季は運航しない。
脇野沢近くの沖合に浮かぶ鯛島付近を中心に春はイルカに遭遇できることが多いという。

むつ湾フェリー

 

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