端子のハナシ

端子のハナシ
施工しやすい場所ばかりではない!

 

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端子のショート事故を防ぎ、安全に電装系を作動させるには“絶縁スリーブ”を正しく装着する必要がある。使用する端子の形状に応じて数種類あり、適切なものを選択した上で、端子のカシメ前に配線に通しておくのが基本だ。

だが、絶縁スリーブも万能なわけではなく、車両側の状況次第で、時として装着が難しい場合も出てくる。たとえば純正ハーネスから飛び出した配線が短いなど、端子のカシメ前に入れるのが困難な場面に、旧車いじりをしていると必ず遭遇する。

そうした状況にこれまで苦労してきた趣味人に向け、“後入れスリーブ”なるものが存在することをお伝えしたい。その名のとおり、端子のカシメ後に装着することを前提とした絶縁スリーブだ。一例として、ダッシュ内のような狭い場所で短い純正配線に端子を取り付ける際も、これだけで施工の難易度がグンと下がる優れものだ。

 

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左ふたつが普通の絶縁スリーブで、右ふたつが後入れタイプ。

差し込み口が特殊な形状になっており、カシメ済みのギボシ端子をクリアしながら配線に装着できる。


 

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そこで、後入れタイプの絶縁スリーブが役立つ。クルマのダッシュ内やエンジンルーム内など、作業スペースが狭い場合は特にありがたさを実感できるはずだ。


 

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純正ハーネスのリペアなどで、こんな状況に遭遇したことはないだろうか? 飛び出た配線が短く、先に絶縁スリーブを入れると端子をカシメるだけの長さの余裕がない。


 

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ヒーロー電機製の後入れスリーブは、一般的なギボシ端子に対応する。オス/メス用に2種類ずつあり、左から自動車用配線にも幅広く対応するB-4AとB-3A、やや太い配線にも使用可能なB-4ALとB-3ALが用意される。なお端子同士を接続する際、普通の絶縁スリーブはメス端子側がオス端子側のスリーブに被さるが、後入れタイプはこれが逆になる。


ヒーロー電機製品取り扱いサイト セウショップ

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