【毎年5月開催】飛騨高山オールドカーの集い

飛騨の小京都で旧車を満喫

江戸時代の城下町が残されていることから、飛騨の小京都とも呼ばれる岐阜県高山市。
市町村面積が全国で一番広かったり、小説「野麦峠」の舞台であったりと、
保全された町並以外にも見どころの多い地域である。

 

その見どころに、極上旧車が多い地域というのを付け加えてはどうかと思う。
中部地方の内陸に位置する長野県・山梨県・岐阜県からなる東山地方は
海岸線から遠く、冬季の降雪量が多い。
煙害の影響がなく、雪からクルマを守るため車両保管に車庫を用いることが多い。
ゆえに、湿気の影響をあまり受けていない旧車が多く存在している地方でもある。

 

さらに会場が、高山祭の目玉である祭屋台が常設展示されている、
飛騨高山まつりの森駐車場が会場という点もうれしい。
参加車量を展示しつつ、祭屋台も見物できるなど、
1日をとおして楽しめるのも当イベントの大きな特長といえるだろう。

高山祭

 

駐車場をほぼいっぱいに使用して並べられた参加車量は140台ほど。
まつりの森へ観光に来た人も見物していくまったりとした雰囲気が、
なんとも気持ちの良いイベントだ。

 

ハコスカを始め、サブロクやディーノなど参加車両は多種多様。
一般来場者も多く、懐かしそうに車両を眺めていたのが印象的。

 

「なかなか出てこない色だったので思わず買ってしまいました」とコメント。
‘ 67年式ランチアフルヴィア・クーペラリー。
超狭角のV型4気筒を搭載しているなど、見所が満載のクルマだ。

 

‘ 68年式のSR 311フェアレディ。外装はもとより、内装に至るまできれいにレストアされた車両だ。イベントなどに赴く祭の移動距離はかなり長いそうだが、トラブルもなく走っているという。

 

‘ 72 年式ハコスカGT-R。新車のようにレストアされており、エンジン、タコ足、ブレーキなどの 足まわりなど各部に手が入れられている。

 

‘ 77年式S 30フェアレディ Z。
見るからに状態のよさそうな個体であるが、聞けば35年もの間、
前々オーナーが車庫で保管していたクルマなのだとか。
エンジンをはじめ各部に手が入れられている。

 

’72年式S30Z。
その間、エンジンを5基載せ替えていて、現在はRB30のNA仕様だ。
ボディの修正も含め、作業はすべてご自身でやっているというからすごい。

 

0.5mmのハイコンプピストンを用いてエンジンフルオーバーホールをした。
‘72年式ハコスカ GT-R。
エンジンだけで なく、ボディも素晴らしい状態で維持されている。

 

イベント会場ではあまり見かけないR31の姿も。
1989年までの車両が対象となると、このあたりも入ってくるのだ。

 

ハードトップ車で、かつほかの人があまり乗っていないクルマという理由で
37年前にTE 37レビンを購入したという。

 

イベントといえば、やはり部品などの販売ブースだろう。
稀少なプラモデルやワッペンなど、見所満載。残念ながら「さるぼぼ」はなかった。

 

終了時にはスタッフが参加車両を見送っていた。
こ ういう心温まるポイントが、次回も来ようと思わせるのである。

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