冬の富士を眺めながら

01冬のこの時期、全国の河川は禁漁の時期を迎える。
釣り人達にとって、この数ヶ月は退屈な時期となってしまう。
そんな中でも禁漁を迎えず、釣りを一年中楽しめる場所がある。
富士の麓。山梨県は富士五湖の一つ、本栖湖だ。

ジャンキーな釣り人達にとっては『冬の風物詩』となっている。

釣り人の朝は早い。
気温はマイナス表示。例年に比べればまだまだ暖かいくらいだろか。
日の出の1時間前には釣り場へ到着。


 

 

02-2

この時期の朝は澄んだ空気のため、雲一つない朝を迎えることが多く、素晴らしい富士山を拝むことができる。
風がなければ湖面は鏡のようになり逆さ富士も現れることも!
これも楽しみの一つだ。

日の出前から訪れているのは釣り人だけではない!
釣り場に隣接する展望台にはカメラマンの列。
釣り人より多いのではなかろうか?

03-2どこかで見たことのある富士山。
そう! ここは千円札に描かれた富士山を撮影できる人気スポットである。

東から登る太陽。
この角度からの日の出は今の時期しか望めない。
刻々と変わる、富士の姿。
釣りをすることも忘れ、携帯カメラで何枚の写真を撮っただろうか…。


 

 

04

マイナス気温の極寒の地。
ジャンキーな釣り人達はウェーダーを履きこんで湖に浸かる。
今回はフライフィッシングを楽しむ。

優雅にフライラインをキャストして釣る。

そんなイメージのフライフィッシングだが、水に浸かったラインは一瞬で凍りつき、手はガチガチ。

それでも釣り人はキャストを続ける。
いつか来るであろう魚の当たりを信じて…。

05

その時は来た!

銀色に輝く綺麗な魚体。ニジマスだ!
釣り人は青く輝くニジマスを『ブルーバックレインボー』と呼んでいる。

本栖湖のニジマスはそう簡単には釣れない。
それでもこの一瞬の喜びを求めて、ジャンキーな釣り人達はここを訪れる。

富士を眺めながら、一匹を求めて。

この時間が最高に幸せだ。


 

本栖湖紹介ホームページ

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