ハードな世界で遊びつくすための車内基地(ハイエースのあるくらし)
ハードな世界で遊びつくすための車内基地(ハイエースのあるくらし)
仕事道具からアウトドアアクティビティのグッズまで、さまざまなアイテムを積載・運搬するために欠かせないトランスポーター。ことモーターサイクルトライアルの競技者にとって、バイクが積めて休憩もできてしまうこの1台は、まさにベストサポーターといえるだろう。
Fun Traction GLAD KIT TRANSPORTER
ライダーのベストサポーター
まだ森さんが中学生時代、自転車トライアル競技に参加していたころから活動をサポートしているのがFUNトラクション。その後、エンジンを搭載したモーターサイクルのトライアル競技へフィールドが移り、また社会人になるタイミングを機に、同社のデモカーを譲り受けることとなった。
積載する愛車(GASGAS製のTXT RACING 2Tシリーズの排気量300㏄のモデル)は競技用ということもあり、シートや保安部品は装着されておらず、重量も70㎏と比較的軽量。アルミラダー1本で車内への積み下ろしが可能だ。
タイダウンフックで固定されたマシンの脇には燃料や工具、そしてウエア類などが整然と並んでいる。ちょっとしたガレージのようだ。
マシン積載スペースの横にはステップベッドキットが設置されていて、上段ベッドを降ろしてソファモードにすると着替えも楽にできる。車内に大事な相棒を積んだままでの仮眠や、しっかりと車中泊をすることもできるとあって、競技前の移動などで自由度が格段にアップした。
ゴロゴロとした岩の間や、急な山の斜面を駆け上がり走り抜けていくトライアル競技の世界。そんなハードな世界を万全の状態で楽しみ抜くために、マシンをしっかりと目的地まで運び、そして自身のリラックスしたひとときをも演出してくれる、こうしたトランスポーターの存在が不可欠なのだ。
自由度が増すトランスポーター
マシンや着替え、整備アイテムなどをすべて収納した状態。まだまだグッズを積み込める余裕があることがわかる。
ベッド展開時もその下部を収納スペースとして使えるので、この状態からいつでも仮眠が取れる。こうした点も、ハードな競技をするのに欠かせない要素だ。
競技や練習の際、ウエアやプロテクターなどの着用は必須。一旦マシンを外に出し、ベッドキットをソファモードに展開すれば、余裕のある空間で着替えができる。
また、ソファの正面にスイングトレーや収納があり、整備グッズなども足下にまとまっているので、マシンに乗る前の準備をするにもうってつけの場所だ。積んで、休んで、準備する、という一連の流れが車内で機能的に完結する、絶妙な架装といえるだろう。
目の前に大きな岩があってもなんのその。あらゆるところを駆け上がり、また走り降りてくる。自転車競技で豊富な経験を培ってからモーターサイクルトライアルに転向したとあって、取材時にも次々と超絶技巧が繰り出された。
リヤ右側のウインドウ部にスイングトレーを装着。普段は格納しておくことができ、展開すれば写真のようにメルメットなどのかさばるものを置いておくにも十分なスペースとなる。
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