【毎年秋口開催】熱海HISTORICA G.P

毎年、9月頃に開催されるこちらの熱海に生まれた魅力的クラシックカーイベント。

 

あらためて見回せば、ここが「東洋のモナコ」と言われる理由がわかる。
眼前に青く輝く海、背後に緑映える山々、加えてヨットハーバーにキレイなホテル群とあらば、
この景勝は地中海リゾート地のそれとよく似ている。

 

モナコはクルマと縁深い国で、モンテカルロ・ラリーやF1グランプリなどの開催は
よく知られたところ。
かたや熱海では、ラリーもレースも行われていない。
だが、旧車イベントを軸にしてクルマと縁深い街に育てようという気運が高まった点は、
景色に加えてまた一歩、本家に近づいた気がする。

 

「若いころにガールフレンドとドライブしたのが熱海です」
そんな素敵な思い出を作れる街にしたいと語る実行委員会の
是枝代表(オートモビルジャパン)は、このイベントをきっかけに、
かつて自身が感じた熱海の活気を取り戻したいという。

 

企業の公用車だったという極上個体のトヨペット・クラウン・デラックスは’ 63年式。

 

‘ 85年式トヨタ・セリカXX 2000GT。
学生時代から憧れの一台に寄り添い、
「このクルマを運転しているときが一番楽しいわ」とのこと。
とてもキレイに乗っている。

 

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映画「おしゃれ泥棒」でオードリー・ヘップバーンも乗ったカワイイオープンは、
’69年式アウトビアンキ・ビアンキーナ・カブリオレ。

 

ベンツ190 エボリューションII(‘ 90 年式)。
本国から入れたというこの個体はアバンギャルド仕 様 ( 特注 ) の希少な一台。
「 クルマは文化」が持論だそうだ。

 

「BMW躍進の礎となったのがこのクルマです」と教えてくれた。
‘ 58年式 BMW600は前開きなれど「イセッタではありません(笑)」。

 

若干20歳の青年がチョイスしたのは希少な’80年式ミニ1275GT。
エンジンがとても良い音だ。

 

’68 年式ホンダ S800 クーペは米国仕様のレフトハンダー。
「1 年で 1万kmは乗っちゃう」そうで、手入れは怠らない。

 

’81年式日野RC701Pは、銀河鉄道で今も運用される営業車。
営業用現役の同型は都内でもこの一台のみだ。

 

12年前から乗っている’ 67年式日産セドリック・ワゴン6。
ビルシュタインを入れて乗り味もシャキッとした。

 

クフウ代表の中西之文さんから
愛車を埃や湿気から守る「Carcoon(カークーン)」が本イベントに特別贈呈された。
気になるアイテムだ。

Carcoon(カークーン)

 

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パレードやヒルクライム・タイムアタックも行われた。
’27年式オースチンセブン、’30年式フォードA型、’66年式コルベットスティングレーに、
’67年式日産シルビアと’76年式フィアット131アバルト。
どのクルマも手入れはバッチリ。

 

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併催の地場物産市も大盛況。広島大雨災害義援募金活動もあった。

 

一般駐車場にて発見。 フレーム以外はフルスクラッチで構成のホンダ・モンキ ー Z50J。
「他車の中古パーツも組んでるけどね」と照れ笑う。
しかし、ホイールもアルミ削り出しで作っちゃったそうだ。

熱海HISTORICA G.P

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