羊の皮を被ったオオカミ! カローラセダンが生まれ変わる!

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レビン・トレノを除けばFR最後のカローラとなるのが4代目のTE70系。伝家の宝刀2T-Gを引き継ぐレビンも存在したが、4ドアの実用性と後輪駆動車らしい走りもみせるセダンも捨てがたい。だが載っているのは排ガス規制でキバを抜かれた2T-GEU。だったらエンジンごとスワップしてFRらしいクルマに変身させてみよう!

FRセダンの利便性そのままに、ゼロヨン10.5秒をたたき出す。

つい20年ほど前、峠に行けば必ず走っている姿を複数目撃できたTE71レビン。今では残念ながら街中を走る姿さえ見なくなってしまった。

スポーツグレードのレビンですらそうなのだから、下位グレードやセダンが残る確率はさらに低い。車体構成は悪くないから、スタイルさえ流麗だったら…と惜しむ気持ちにもなるが、そのスタイルが気に入っているマニアもいる。そして、彼らが一様に思うのがモアパワーだ。

王道としては2T-GEUをメカチューンにより排ガス規制前のようなレスポンスに戻すことだが、問題は旧車系全般に言えるパーツ難と部品価格の高騰だ。

それならハイパワーでも格安で手に入る中古エンジンにスワップするほうが話は早い。今回紹介する、C&Yスポーツが手がけた79年式カローラセダン1600GTも、エンジンをSW20 MR2用の3S-GTEに換装している。

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排気量1998ccで、ノーマルでも245psを発生する3S-GTEだが、さらにサーキット走行向けにチューニングが行われている。ボアアップとハイカムでチューンされ、タービンをHKS 2835Rに変更。チューニングカーらしい鋭い吹け上がりとパワーを楽しめる。


 

COROLLA-03COROLLA-04足回りはAE86用のブリッツ製車高調、ディスクブレーキはフロントがFC3S RX-7用キャリパーとローターでカッチリ仕上げている。もともとセダンタイプで剛性が高いので、前後にストラットタワーバーを追加した以外は、ボディはノーマルのままとなっている。ミッションはアルテッツァ用の6速MTを組み合わせた。

パワステも移植してあるから、旧車らしい操作性はどこからも感じられない。四角く時代を感じさせるスタイルなのに、走りは最新モデルに引けを取らないのだから堪らない。

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