スバル360再生に、木曽の漆器屋さんが挑む!

木曽漆器を扱う老舗がスバル360を再生。
しかも、クルマ全体を漆仕上げにするという。
漆を塗り、削り上げていく行程をご紹介したい。

木曽漆器の伝統技法

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木曽漆器の伝統技法はこんなにある。
このなかからスバルの部位に応じて技法を選び出す。

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漆工の町、長野県塩尻市の、木曽平沢。
漆の町はスバル360の完成を今や遅しと待っている。

さまざまな漆器具が並ぶお店「庄太郎」

庄太郎ホームページ

 

高級なお椀のような色艶

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シルバーだったボディはすっかりベンガラ色となり、フロントフードは高級なお椀のような色艶を放っている。

28-02-DSC_1845下地のベンガラ漆が塗られたスバル360。
削っては塗りを繰り返し、ツヤを出していく。
最終的にはフロントフードのようなツヤを出していく。

クルマに漆を塗るのは初の試みで、
クルマ用サフとの相性が当初、懸念材料であった。
実際はしっかりと付いた。
さらに、驚くべきは、サビの上から塗った部分でも
ちょっとやそっとでは剥がれないのだ。

下地となるベンガラ漆には、鉄分が含まれているので塗膜も硬い。


 

フロントバンパーがまるで、万華鏡のよう

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黒漆で仕上げられたスバル360のフロントバンパー。
よくみるとそこには蒔絵のような紋様が見える。
梨地という技法。

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ダッシュボードの下側は、
鮮やかな堆朱(ついしゅ)にする。

色の異なる漆を塗り重ねた素材を削り込んで、
色の層を作る技術だ。


 

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乾燥に時間がかかる漆工の大敵はホコリなので、簡易ブースで防ぐ。

下塗り3回、中塗り2回、上塗り2回。
乾いたら研ぎ、また塗るの繰り返しを重ねる。
非常に手間を要する作業なのだ。

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