ハコスカの極み 前期型2000GT-R(’70年型)
’70年10月に2ドアハードトップが追加されるマイナーチェンジを境に、それ以前を前期ハコスカ、それ以降を後期ハコスカと呼ぶ。
今回は後期のチューニング仕様ではなく、前期型に焦点を当てる。
熟成が進んだ後期型よりアバンギャルドな傾向にある
エレガント・ジャパニーズ・ビューティー! 1970年式 2000GT-R
スカイラインのバリエーションモデルとして、レーシングモデルこと「GT-R」。
’70年2月にマイナーチェンジしたGT-Rは、生産台数が非常に少ないレアモデル。
極めて少ない理由は、同年10月に2ドアハードトップのGT-Rが登場するためだ。
特徴として、2000GTの装備を簡略化して、160psの強心臓を搭載している点があげられる。
オリジナル性が非常に高い。
価格は1500万円(税別)。
インテリアの意匠
2000GTと同意匠ながら、装備を簡略したGT-Rのインテリア。
ホーンボタンやシフトパターンのバッジは先代のS54B(2000GT-B)同様に赤色。
ポルシェシンクロのミッションは4速+ODの構成。
ラジオや時計、ヒーターはオプションだった。
アクセル脇のポケットは健在ながら、軽量化のため、内装ボードが素材そのままのフィニッシュ。
リクライン不可の本格的なバケットシート。
人間工学を元に設計されている。
3点式シートベルトやヘッドレストは運転席側のみの装備だった。
日本初のプロトタイプレーシング車として誕生したR380のノウハウを盛り込んで設計されたエンジン「S20型」。
ツインカムヘッドにソレックス40を3基搭載。
160ps/7000rpmを発揮。
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