一度は走ってみたいあの道、この道 南東北絶景ロード ベスト20 PART①

極上の湯に浸かるもよし、グルメに舌鼓を打つも良し…。ドライブの愉しみ方は人によってさまざまだ。ただしクルマで旅するからには、良い道を走らなければ、決して満足できないはず。中央に奥羽山脈、東西には美しい海岸線が延びる南東北エリア。ここではとっておきの山の道、海の道を紹介していこう。

絶景ロード01  蔵王エコーライン

中央分水嶺をまたぐ標高1606mの峠道

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蔵王エコーラインのピーク、宮城/山形県境にある刈田峠は標高1606m。奥羽山脈を東西に横切るルートは70本あまりを数えるが、そのなかでは最も高い所を抜けていく。ただ実際に走ってみると、東北最高所をゆく峠道の険しさは、あまり感じられない。宮城側も、山形側も、山麓は快適な林間のワインディング。峠の周辺もアップダウンは少なく、実に気持ちのいい走りを楽しめる。しかし、中央分水嶺をまたぐ道だけに、時として天候はがらりと変わる。この日も宮城側の山麓では小雨だったのだが、峠まで来ると快晴。振り返ると見事な雲海が広がっていた。


絶景ロード02  奥松島パークライン

海の美しさと震災被害が交錯する道

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松島湾の北側から美しい弧を描く野蒜海岸を経て、奥松島とも呼ばれる宮戸島へといたるシーサイドの道。途中には四大観(松島が最も美しく見えるとされる4つの景勝地)のひとつ、大高森もあり、松島湾ならではの美しい海辺の風景を堪能することができる。一方、野蒜海岸は津波で大きな被害を受けたエリアで、自然の素晴らしさと恐ろしさを実感するエリアでもある。


絶景ロード03  リアスブルーライン

山が海の間近まで迫る麗しきシーサイドの道

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宮城県石巻市と秋田県由利本荘市を結ぶ国道398号。そのうち女川町から南三陸町までの区間はリアスブルーライン(あるいは女川街道)と呼ばれている。複雑な曲線を描くリアス式海岸をゆく道で、山が海の間近まで迫っているため、少し内陸へ入ると、まるで山奥を走っているような気分にもなる。女川の北側は桜の名所として有名で、春には桜のトンネルを気持ちよく駆け抜けることもできる。


絶景ロード04  月山花笠ライン

出羽三山のひとつ・月山を間近に眺めながら

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月山花笠ラインあるいは月山道路と呼ばれているのは、山形道の未開通区間(月山IC〜湯殿山IC)をつなぐ国道112号のバイパス。もちろん無料の一般道だが、高速道路なみの快適な道で、2本の長いトンネル区間を除けば、コーナリングを楽しみながら月山や湯殿山の美しい山なみを堪能できる。国道112号の旧道は六十里越とも呼ばれ、少々険しい山道だが、眺めのすばらしさでは引けをとらない。


絶景ロード05  磐梯吾妻スカイライン

変化に富んだ山岳風景と走り応えは国内有数

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福島市西部の高湯温泉と土湯峠を結ぶ絶景のスカイライン。ルート南側では磐梯山、北側では福島盆地などの遠景がすばらしいほか、中間点の浄土寺周辺からは一切経山や吾妻小富士など、ここでしか出会えない近景も楽しめる。全線を走破したいなら、高湯側から入って裏磐梯方面にぬけるのが順当だが、土湯側から入って浄土平を経て、その先の不動沢橋・無料休憩所あたりで引き返してくるのもいい。冬期閉鎖解禁直後の雪の回廊から紅葉シーズンまで、季節ごとに移り変わる車窓の風景も魅力。


絶景ロード06  会津西街道

かつては会津の殿様も行き来していた参勤交代の道

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会津西街道は、会津若松と日光を結ぶ旧街道で、現在は国道121号(一部、国道118号や400号などが重複)がその道筋をなぞっている。そのハイライトは湯野上温泉の西に位置する大内宿。かつて会津若松から3つめの宿場町として栄えた集落で、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような茅葺き住居が建ち並んでいる。大内宿から南は国道を行くことになるが、奥会津ののどかな風景をたっぷり楽しめる。


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