魅力満載の私設博物館『伊香保おもちゃと人形自動車博物館』へ行こう!
せっかくの休日なのだから、愛車とともにどこかへ行きたい。しかしどこへ行こう……?
もしも目的地が思い浮かばないのなら、伊香保温泉の近くにある私設博物館なんていかが?
コマ地図を用いたラリーイベントであるスプレンドーレ伊香保やスプレンドーレ榛名を主催していたり、館内に集められた旧車の数々が話題を集めるなど、クルマ好きにはなじみ深い博物館といえるだろう。
古き良き時代の名車たちを眺めて歩く
テディベアの歓迎を受け、昭和の町並みを抜けた先にクルマ好きにはたまらない空間が広がる。
国産旧車からミニまで100台近くの旧車が展示されている。
1階がミニと360cc 軽自動車、
2階が大衆車、
3階がスポーツカーの展示スペースとなっている。
1階から2階に上がる階段の踊り場からは、車庫に収められたトヨタ2000 GTを見ることもできる。
クラシックミニがところ狭しと並ぶミニワールドは、さまざまなミニを楽しめる。
写真は、リフトアップさせ、バカでかいホイールを履かせたミニ。
3階スペースはスポーツカーの楽園。トヨタ2000 GTを始め、
子供の頃あこがれた車両がずらりと並んでいる。
車両にまつわる書籍やグッズが配置されており、それを見ているだけでも楽しめる。
自動車博物館に入ると、可愛らしい360 cc軽自動車たちが出迎えてくれる。
スバル360やN360 のほか、レックスやフェローピックアップなど少々珍しい車両も並ぶ。
屋外には映画「三丁目の夕日」にて使用されたミゼットとスーパーカブを見ることができる。
当時の看板が配置され、まるで昭和30年代にタイムスリップしたようだ。
キャロルの後ろのクリフカット。今のクルマにはないデザインだ。
精緻で美しいイラストを旧車とともに味わおう
まるで実車のようでいて、ともすればそれよりも美しいイラストを描く イラストレーター、林部研一氏。
クルマ好きならば、1度は必ず目にしたことがあるだろう。
同館では「イラストレーター林部研一の世界」と題し、林部氏のイラストを多数展示するミュージアムを2015 年 11月末よりオープン。
イラストが展示されるのは、自動車博物館の展示車両の真後ろ!!
実車を見つつイラストも楽しめるという、まさにひと粒で2度美味しいシチュエーション。
自動車博物館の見どころがまたひとつ誕生したというわけだ。
館長のF40と伊香保おもちゃと人形自動車博物館が描かれたイラストは休憩スペースに展示されている。1 枚のイラストを完成させるのに 100時間以上も費やすという。
その結果生まれるのが、この独特の存在感なのだろう。
昭和にタイムスリップ!
昭和通り、吉岡商店街、映画通りと名付けられたエリアにはまるで昭和の時代にタイムスリップしたような気分になる展示物がいっぱい。
伊香保駄菓子屋横町組合のエリア。昭和を実際に体験している人にとって、展示物は過去の自分へ瞬時に戻る入口みたいなもの。食い入るように見ながら「昔こんなことがあってねぇ」と語り出す来場者さんが続出。
あたり屋のコーナー。射的屋さんと聞くと、どうしてこんなにもやりたくなるのだろうか・・・
横田商店(プラモデル、人形展示)のコーナー。
「ここに来ると心が和む」と人気のテディベア博物館。
写真はアンティークのテディベアが展示されているエリア。
酒好きにはたまらない世界のワインとビールの展示エリア。
愛車との小旅行にぜひ
群馬県という土地柄、関東地方、東北地方、信越地方のいずれからでもアクセスしやすいというのも、もしかすると人気の要因なのかもしれない。
都心から約2時間という近すぎず遠すぎない絶妙な距離は、普段の生活を離れて榛名山のきれいな空気と景色を満喫するのにおあつらえ向き。
博物館で見聞を広め、水沢うどんを食べ、伊香保温泉でリラックスしてから愛車とともにゆっくりと帰路につく。そんなショートトリップにはちょうどいい場所といえるだろう。
館長インタビュー
伊香保おもちゃと人形自動車博物館館長の横田正弘さん。
ミュージアムは儲からないという風潮のなかで、開館以来黒字経営を続けているいわば業界の風雲児。博物館経営のほかに書籍の発行や講演会などで大忙しの横田さんが、大のクルマ好きであることは趣味人の間では有名な話だ。
「クルマでやりたいことは、まだまだいっぱいあります。イタリアのクラシックカーラリー、ミッレミリアにも出場する計画も進めていますし、出場するためのクルマであるブガッティも再生中です。もちろん、当博物館が主催で行うイベントも例年通り開催いたします。特に 9 月 17 日・18 日に行われるスプレン ドーレ榛名は 2016 年で 15 回目を迎えますから、記念大会として趣向を凝らしたものになる予定です。是非参加して下さい」と、まだまだ横田館長の引き出しには、いろいろなストックがある模様。今後も同館からは目が離せなさそうだ。
首都圏から絶妙な距離にあるドライビングスポット
ファミリーワールドテーマパーク 伊香保おもちゃと人形自動車博物館
雑誌「オールドタイマー」に、館長が掲載されているぞ!要チェック!
Old-timer(オールドタイマー)2016年 02 月号
オススメ記事