真夜中の牛乳配達!1973年式「マツダポーターキャブ」未再生原形車両
走って停めて駆けて
起き出してくるや貯蔵車を解錠し、牛乳や乳製品を載せて走り出した。
午前3時の街は静寂に包まれている。その闇を、2ストの咆哮が切り分けて進む。ほのかにオイルの香りがする。
今回は、毎日、ポーターキャブで牛乳を配達している方をご紹介したい。
7年前に入手して以来、配達に重宝しているのだ。なんと未再生車だ。
しかも・・・、けっこう飛ばす。牛乳配達は人が起き出す前に終えなければならない。
ストップ・アンド・ゴーを頻繁に繰り返しても、ポーターキャブはグズらない。
(写真左)ポーターキャブのキャビンの広さは評価が高い。
(写真中央)空冷初期型のテーマカラーはイエローだった。水冷になってグリーンとなる(‘ 72年版カタログ)。
(写真右)幌骨は神戸のポーターキャブ愛好家が譲ってくれた「純正品」だ。
シート座面を外しますと……。
ダッシュエンジンが現れる。水冷直列2気筒360cc。
「水冷はヒーターが利くからありがたいです」。
「ポーターキャブはもともと友人が持っていたんです。あるとき、私が所有していたワーゲンバスと交換しないかともちかけられ、これで配達にまわったら楽しいだろうと思って了解したんです」
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雑誌「オールドタイマー」148号掲載
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