ダム湖畔にサブロク天国が出現 集まれカーマニア 360㏄ミーティング
ダム湖畔にサブロク天国が出現 集まれカーマニア 360㏄ミーティング
サブロク(360㏄)の愛好家は多い。
しかしサブロク限定のイベントというのは案外、少ない。そういえばサブロク全般を網羅するクラブというのはあまりなく、車種ごとに集まることが多い(N360やフロンテクーペなど)。そもそも小さなエンジンのクルマだから、どこかの地方にワッと集まるのは得意じゃないのかもしれない。
だったら一度、集まってみっか? という単純明快な思いつきでこのミーティングを立ち上げたのは、佐藤琢美さん。
本誌前々号の軽自動車特集で取材させていただいたフロンテSSSのオーナーだ。
千葉県八街市でガレージ・タクというショップを経営し、旧車の修理も多い。そのツテを使って呼びかけてみたところ、手応えを感じたので場所も確保。開催日は12月5日と決めた。
そろそろ師走のせわしなさを感じはじめた頃である。しかも長柄ダム湖畔というなかなかローカルな立地。誰もが「集まって10台くらいか?」と思ったに違いない。ところがフタを開けてみれば来るわ来るわ、並ぶわ並ぶわ52台が集まった。
定番の人気車ばかりではなく、マイナー車、レア車もいる。しかも大きなイベントでは見かけないような〝個性派〟揃いである。
記念すべき第1回はコロナ禍を差し引かずとも成功したと言える。今後もこの勢いで続けていけば、千葉の名物イベントになるかもしれない。
コークボトルフロンテが3台揃った。
右から「登録は’72年だが製造は2、3年古い」という黄色い中期型SS( 片岡幸治さん)、白い’69年式(志水一尚さん)、’70年式SSS360(佐藤琢美さん)
サブロクだが黄色いナンバーのホンダTN7(’76年式)と武藤孝之さん。出所は渡辺さんのハイゼットと同じ、軽免許のおじいちゃん。
なんともレアな三菱360トラック(’61年式)を愛用する瓜田則之さん。かなりの三菱サブロクマニアである。
こちらは’74年式のハイゼット。山崎克美さんが2年前に古民家から発掘、整備して路上復帰させた。
新作光弘さんはお嬢さんの奈美さんと参加。’72年式バモスホンダ(30年所有)と30年前にレストアしたホンダN360(N1)を運転してきた。
車高を下げたレーシーなスバル・レックス(’73年式)は木村 茂さんの力作。キャブはソレックス32φ、インマニはアルミ角材を糸ノコで切り出した。
’64年式前期型キャロルをスポーティにキメた石橋秀隆さん。なんと未再生なのだという。
550の車体に360㏄エンジンを積む、「軽免許限定ドライバー用」ハイゼット(’80年式)と渡辺純一さん。中学生のときに近所のおじいさんが乗っているを見て以来、ファンだった個体。
真っ赤なダイハツ・フェローMAX GL(’73年式)は酒井 明さんが6年前に入手してレストア。前後のガラスを探すのに2年かかった。
今回も、最も注目を集めていた芦田 淳さんの三菱ミニカ55バン(’81年式)。車体はサブロク、エンジンは550。OER40φはL6用インマニで組み合わせた。車幅は記載事項変更済み。
「高くはないな」と気にする人もいた、’72年式フェローMAXの売り物。この後に商談があったかは不明だが。
主催●GARAGE☆TAKU
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